約 566,026 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4883.html
「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 家の外に一匹のゆっくりがいた これはたしか・・・まりす?まりさ?そんなやつだ ひまなので家に入れてやる 「ゆー!おそらをとんでるみたい〜」 「ありがとうおにいさん!いっしょにゆっくりしようね!」 はいはい 「ゆゆ〜ん!おにいさんがゆっくりしてればまりさもゆっくりできるよ!」 ……んー? ってことは今オレはゆっくりしてないってことか? 「ゆっ!?」 だってオレは普通にしてるぞ?ゆっくりしてないぞ? 「ゆゆゆゆ!?おにいさんゆっくりしてないの!?」 つまり今まりさはゆっくりできてないってことだ 「いみがわがんないよおお!?ゆっくり!?ゆっくりぃ!」 とりあえずさ、まりさくん?そのしゃべりかた全然ゆっくりしてないよね。もっとゆっくりしゃべろう? 「ゆゆ?ゆっくりしゃべればゆっくり・・・」 それがゆっくりってもんだろう? 「ゆ! ゆ っ く り は な す よ !」 「む〜〜〜しゃ、む〜〜〜しゃ、し あ わ せ ー !」 どうだい?ゆっくりできてるかい? 「と っ て も ゆ っ く り で き る よ ! ま り さ は い っ ぱ い た べ た か ら ゆ っ く り お ひ る ね す る ね !」 え?寝るの? それってゆっくりしてないよね 「ゆっぐりぃ!?」 あ、話し方戻った だって、寝るってことは動かないんだろ?とまるんだろ?それじゃ"ゆっくり"じゃないじゃん。うごいてないのは止まってるってことだ 「とまっちゃ・・・ゆっくりしてない・・・うごくよ・・・まりさはゆっくりうごくよ・・・」 話し方もどってやんの まぁゆっくりしていってね! 「ゆひぃ…ゆひぃ…もうつかれたよ…たいようさんもどっかいっちゃったよ…ねむいよ…」 あれ?どうしたんだ止まっちゃって、ゆっくりしてないな 「まりさ…ねたいよ、ゆっくりねたいよ…」 ゆっくりねる?寝ながらゆっくりするのか? 「ねむいよぉ…つがれたよぉ…もうゆっぐりしたくない…」 ゆっくりしたくないの?まぁいいけど じゃあおまえのこと"ゆっくりしないまりさ"とでも呼べばいいのかな? 「ゆ…ゆっくり…しないの、まりさゆっくり、していってね、ねむいの、しないの、ゆっくり、していってね ゆっくりしていってね、ゆっくりしていってね、ゆっくりしていってね、ゆっくりしていってね、……」 あ、壊れた。 まぁ明日ゆっくり料理とかググッてみよう ホアタァ! 「ゆっくりしてい で ぶ ぅ!」 おまけ 翌日、まりさが平然といた 「ゆっくりしていってね!」 あれ?ゆっくりしなくていいの? 「ゆっくりしていってね!なのにどうしてまりさがゆっくりするの?ばかなの?しぬの?」 おお!?開き直った? 「ちわーみかわやでーす」プシュアァァァァァ.... と謎の噴射を起こしながらまりさはどこかへ飛んでいった 一体なんだったんだろう ん? こ、これは昨日のまりさの死骸…どういうことだ!? 「すりかえておいたのさ!」デーンデデーンデデデン!(ry となぜかドアからさっきのまりさが出てきた つまりこいつはまりさの幽霊だったりするのかな? 南無阿弥陀仏 「ぎゃあああああ!!おのれはかったな!らめぇ!とんじゃう!まりさとんじゃうううぅぅぅぅ」 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1900.html
男は畑へと急いでいた。 育てていた大根がそろそろ収穫の時期なのだ。 柵でゆっくりが入れないようにはしていたが、それでも油断はできなかった。 幸い、作物は全て無事だった。 次々と収穫していく男。 そろそろ残りも少なくなってきたところで、それは現れた。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっくりかいつうしたよ!」 「これでここのごはんはれいむたちのものだよ!!」 それはゆっくりれいむとゆっくりまりさであった。大きさはハンドボールよりやや小ぶりといったところだろうか。 既に殆どの野菜を収穫していたが、侵入者を好きにさせる気も無い。 男は自分の服にあるスイッチを押すと、ゆっくり達に近づいていった。 「ゆっくりいただくよ!」 「きょうからここがまりさたちのゆっくりぷれいすだね!!」 好き勝手なことを言いながら大根へとかけて行くれいむとまりさ。 だが、そこで異変が起きた。 「ゆっ、おそらをとんでるみたい!」 「すごいね、これならおそらでゆっくりできるね!!」 男はゆっくり達を手に持ち、 「ゆぎゅっ」 「ゆぐっ」 そのまま柵へと投げつけた。 勿論、潰れないように手加減をしてだ。 「ゆっ? ゆっくりごはんをたべるよ!」 「いただくよ!!」 先ほど起こったことが理解できずに再び大根へとかけて行く。 だがしかし、何度やっても結果は同じ。 「ゆぎゃっ」 「ゆぎぃっ」 「ゆげぇっ」 「ゆぎゅぅうっ」 特定の場所まで進むと柵まで飛ばされてしまう。 「ゆぎぃ゛ぃぃ゛ぃぃぃ゛れいむのごはんな゛のにぃ゛ぃぃ゛ぃ」 「なんだかわからないけどはやくたべさせてね!」 何度も何度も向かってくるれいむとまりさ。 目の前にエサがあるのに食べられないことでかなりイライラしていた。 それを気にせず、何度も捕まえては投げる男。 ここまできても、れいむとまりさは男に気づく気配どころか気にしてる素振りも無い。 それもそのはず、男の姿は見えていないのだ。 光学迷彩スーツ。 河童のテクノロジーが人間の里にも浸透し、今や大人気となっていた。 「ゆぎいいい゛いいい゛いぃぃぃぃいぃおねが゛い゛だがら゛だ゛べざぜでぇぇぇっ」 「ま゛り゛ざのごはんな゛んだ゛からゆっぐりだべら゛れで゛ぇぇぇえ゛えぇっ」 さて、次はどう遊んでやろうか―あ、そうだ。 男は一本の大根を引き抜いた。 そして柵の近くで悔しがっているれいむ達の前で突き出した。 「ゆっ、やさいさんからきてくれたよ!」 「さいしょからそうしてよね!!」 それを見るや否や、即座に食いついてくるまりさとれいむ。 あと少し、というところで男は大根を引っ込めた。 「ゆっ? やさいさんはあそこだよ!」 「そこからうごかないでね!!」 再び飛びついてくるゆっくり。 男はもう少しというところでやはり避けさせ、徐々に畑から離れるように誘導していった。 「まって、まって、そこでゆっくりしてね!」 「まりさのごはんなんだからそこでゆっくりしててね!!」 そのことに気づかずに追いかけてくるれいむとまりさ。 やがて、森の中の川に差し掛かってきた。 「ゆ、ゆっくりまってね…」 「まりざのごばんなの゛にぃ゛ぃぃっっ」 疲労困憊ながらも追いかけてくるゆっくり。 男は川の瀬に立つと、大根を持っている手を川の方に伸ばした。 ちょうど、川の上に大根が浮いている形である。 「ゆっ、かわのうえにやさいさんがいるよ!」 「ゆっくりおりてきてね!!」 ようやく追いついてきたゆっくり達。 ぎりぎりの位置まで進むがそれでも届きそうに無かった。 男は無視してそのまま大根をぷらぷらと漂わせた。 「れい゛むのごはん゛の゛ぐぜにぃぃぃっっぃっ!!」 「ふんっ、もうしらないよ! そこでずっとゆっくりしててね!!」 やがて諦めたのか、思い思いの捨て台詞を口にして去っていくゆっくり。 そこで男は大根をゆっくり達に向かってひょいっと投げた。 「ゆぎっ、やっとたべられてくれるんだね!!」 「きのきかないやさいだったけどゆっくりたべてあげるよ!!」 頭にぶつかったのが大根と確認すると、今度こそとかぶりつこうとする。 そこで男は大声で叫んだ。 「おうおうおうおう、俺を食べようなんてふてぇ奴がいたもんだ!!」 「ゆっ、だれ? これはれいむたちのみつけたごはんだよ!」 「そうだよ! だれなのかしらないけどゆっくりかえってね!!」 ゆっくり達が周りを警戒している間に男は大根を拾い上げ、ゆっくり達の目の前に立てた。 「俺だよ、俺! まったくゆっくりの分際で俺を食おうなんて失礼な奴らだぜ」 「ゆゆっ、このやさいさんしゃべったよ!」 「へんなこといってないでまりさたちにたべられてね!」 「面白ぇ、やれるもんならやってみな!」 そう言って挑発的な動きをする大根。 八の字のようにゆらゆらと動いていた。 「ゆっくりたべられてね!」 突進してくるまりさ。 それをスッと避けると、そのまままりさに体当たりを喰らわせた。 吹っ飛んで木にぶつかるまりさ。力を入れすぎると自身が砕けかねないので、十分に手加減して叩きつけてやった。 「ゆべっ」 「うわ、よっわー」 「やさいさんはれいむのごはんだよ!!」 今度はれいむの突進。 さっきのまりさを見ていなかったのかというくらいの単調な突進であった。 先ほどと同じように避け、今度は地面に叩きつけてやった。 「ゆぎゅぅい」 「ほらほら、そんなんじゃ俺を食べるどころか逆に食べられちまうぜ」 「よぐもれ゛い゛むをぉぉぉぉっゆぎゅぇ」 「はい外れー」 「ま゛り゛ざぁぁぁぁゆぶぇっ」 「おぉっと危ない、なーんてね」 10分後。 そこには何度も叩きつけられぼろぼろになったれいむとまりさの姿と、そのままの大根があった。 「なんだなんだ、おめーらすっげぇザコだな」 「ゆぎぃ゛ぃぃぃぃぃっ! ごばん゛の゛ぐぜにぃぃっっ!!」 「い゛い゛がらだべら゛れ゛ろぉぉっっぉお゛ぉ!!」 歯をむき出しにしながら怒りを露にしているゆっくり達。 しかしいつまでたっても一噛みすら与えることができない。ゆっくりの餡子脳なんてその程度のものなのだ。 「ま、これに懲りたら俺達野菜を食べようなんて思わないこったな」 そういい残して畑の方へ戻っていく大根。もとい、男の手で運ばれる大根。 後ろには満身創痍のゆっくり達の悔しそうな悲鳴だけが聞えていた。 「やざい゛の゛ぐぜににぃ゛ぃ゛ぃっっっ!」 「ゆぎぃぃぃっっっっ! ゆ゛っぐりだべざぜ゛ろろ゛ぉぉっっっ!」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5114.html
「色仕掛けゆっくり1」の続きです。 うんうん描写とにかく多し。苦手な人は閲覧をお勧めしません。 1回のすっきりで相手の唯一の興味の対象となる。(この状態でも他のゆっくりとの交流は普通に行う) 2〜3回のすっきりで相手はありすとだけの生活を望むようになる(この状態では、他のゆっくりと交流するのを避け始める) 4〜7回のすっきりで相手はほぼ全ての命令を聞くようになる。(ただし、目の前の他のゆっくりや、自分を殺すような命令は拒否する) 8回以上のすっきりで相手は確実に命令通りに行動をするになる。 ※まりさ、れいむ、ありす種に対するすっきりの場合 ※個体差はあるが、まりさ種に対しての方が若干強い効力が出る ※以上のデータはすりすり型のすっきりの場合であり、ぺにまむ型の場合はさらに少ない回数で効力が現れる ※すっきりの最中、軽いすりすりの段階ですでに効果は出始める ※効力は累積し、1週間程度は同じ状態が続く … 加工所への報告を纏めながらも、俺は困惑していた。 あの一件以来、加工所から送られてきた「色仕掛けありす」は俺の言うことを前より素直に聞くようになっていた。 ありすのお相手となったゆっくりは基本的に処分していたので、ありすは何匹ものゆっくりとカップルになったが、 どのお相手とも深い関係になることはなかった。さらには、相手が自分の特殊な体質によって惚れている、という事実も変わらなかった。 それでもすっきりには不自由しないし、食事も満足に食べられる。傍目に見ればすごくゆっくりとしたゆっくりだった。 ありすもそれが分かっているのだろう。 高いプライドからお相手が見つからず、餌も一人で集めなければならない野生の頃よりは明らかにゆっくりできていた。 餡子脳ではそれ以上の事は考えないようにしていた。 そんな事はどうでもよく、俺は困惑していた。 虐待に使えると思ってこの変わったありすのモニターを引き受けたが、マンネリ化は否めなかった。 どんなゆっくりでもこのありすが命令を下せば自ら命を絶った。 ゲスまりさを見つけた時は絶食させて殺してみたりした。紙やすりに自分からすーりすーりをさせたこともあった。 しかし、満たされない。 明らかにこのありすの能力はゲームバランスを崩している。 一種のゲーム。いかに恐怖・絶望を与え、自分のゆん生を後悔させてやるかを考えるのが虐待だ。 時には自滅させるのに綿密な計画を立てることも必要だろう。しかし、その上でやり遂げた虐待には何物にも代えがたい快感がある。 それをこのありすはすっきり数回だけで達成してしまう。 それに、終始ありすにメロメロなゆっくりが幸せそうなのも虐待の意欲を無くさせる。 実際にその餡子は凡庸な味で、適切な方法で得られた餡子の極上の甘味には到底及ばない。 こんな時には散歩に出よう。良い考えが浮かぶかもしれない。 外は既に暗くなっていたが、足は自然と森の方へと向かっていた。ゆっくりが多く棲んでいる近所の森だ。 単純に静かで好きな場所でもあるのだが、やっぱりゆっくりを捕らえにここに入ることが多い。 そういえば、ありすが送られてきてから、こうして自分の足でゆっくりを見つけてくることも少なくなったと思う。 「ゆっゆー♪にんげんさん、とおりたいならつうこうりょうちょうだいね!」 「あまあまちょうだいね!」 「「「ちょうりゃいね!」」」 「こどもたちにもしっかりあげてね!」 考えごとをしながら歩いていると、ゆっくりの家族に出くわした。 れいむとまりさのカップルに、子ゆっくり3匹、赤ゆっくり5匹。なかなかの大所帯だ。すぐ後ろには多分こいつらの巣であろう穴ぐらがある。 普段ならばこの家族を家に連れて帰って楽しむところなのだが… そうだ!おれはとある考えを閃いた。 とりあえずバッグの中から出した溶けかけのチョコレートをやり、近くの木に印を付けておく。馴染みの森なので大体の場所は分かるが一応、だ。 ゆっくり家族に「また来るね」と告げた後、期待に胸を躍らせながら家路についた。 一方こちらはゆっくり家族。 「ばかなにんげんさんのおかげでゆっくりできるね!」 「あしたもくるから、しばらくえさにはこまらないね!」 「ゆ!きっとれいむのいもうとたちのかわいさにむちゅうなんだね!」 「「ゆっきゅりー!!」」 親れいむは安心していた。先ほどの人間は素直に餌をくれるから、これからは餌をとりに行かなくても良さそうだ。 本当に馬鹿な人間だ。通行料を求めただけなのに、餌だけやってすぐさま引き返していった。 まあ、それで自分たちがゆっくりできているのだから文句はない。 餌の心配がなくなったところで、れいむはまりさにスキンシップをはかり始めた。 このカップル、暇さえあればこうしてすりすりをしている。だからこそ今の大家族があるのだが、その無計画性で死なせてしまった子供も数多い。 本当に浅はかだった。人間がすぐ明日にやってくるかは分からないのに、もう自分たちの幸せは約束されたと思い込んでいる。 「すーり♪すーり♪」 「ゆゆっ!?れいむ、あかちゃんふえちゃうよ!?」 「ごはんはにんげんさんがもってきてくれるから、あんしんだよ!」 「れいむ、そうだね!すーり♪すーり♪」 「すーりすーり、ゆっ…ゆっ…ゆっ…」 発情し出す2匹。 「「すっきりー!!!」」 すっきりを終え、まりさの頭には一本の茎が生え始めていた。 一般的に、植物型にんっしんっ!をするのはれいむの方だが、この家族ではいつもまりさであった。 きっとれいむが積極的にすっきりをしようとしていることが関係しているのだろう。 れいむはとにかく幸せだった。大好きなまりさといつでもすりすりできる。家族にも恵まれている。 本当にゆっくりとした気分で眠りについた。 次の朝、穴の外で何かの声がしたので目が覚めた。もっとゆっくり寝ていたいのに…と思ったが、それが昨日の人間だと分かるとすぐに飛び起きた。 「ゆっ!にんげんさんごはんちょうだいね!ごはんおいたらさっさとどっかにいってね!」 赤ん坊はまだ寝ているし、自分ももっと寝たい。だからこの人間は食事を自分たちにくれたら、すぐにここを立ち去るべきなのだ。 ところが男の行動はれいむの予想を遥かに上回るものだった。 「ゆ゛うううう!やめてね!!」 男はおたまを長くしたようなものを使って、巣の奥からどんどん自分の家族をかき出していく。 ごろごろと転がった先には箱があり、次々と家族はその中に収められていった。 れいむはそのゆっくりできない棒に噛みついたが、一緒に箱の中に引きずりこまれるだけだった。そして、箱が閉じられた。中は闇。 「ゆぅ…おきゃーしゃん、ここどこ?」 「れいむ、なんだかゆっくりできないよ!」 「みんな!きのうのじじいがうらぎったんだよ!!」 次々と起き出す中の家族。彼女らにれいむは状況を説明した。 今まで人間に捕まえられたゆっくりの話は聞いていた。自分の棲む森でも、何匹かそういった事件に遭ったゆっくりを知っている。 しかし、まさか自分たちがそんなことになるとは…ゆっくりできていたのに… 家族は皆、騒ぎ始めた。騒げばこの男が出してくれると思った。 中にはおうたを歌い出す子ゆっくりもいた。人間さんがゆっくりしてくれれば、きっと出してくれるだろう、そんな考えだった。 れいむは必死に子供の可愛さ、いかに自分がゆっくりしていたかを訴えた。そうすれば感嘆した男が逃がしてくれると思った。 ふと男が立ち止まる。そして、箱が開けられた。 「ゆっ!そとにでられるよ!ゆっくりできないじじいはゆっくりしね!」 少し文句を言うタイミングはおかしかった気がするが、これで自分たちは人間の手から離れたと確信した。 箱がひっくり返され、ぼとぼとと落とされる家族、親まりさだけは頭に茎が生えているのもあって、男の手によってゆっくりと地面に置かれた。 これでもう自由の身だ。逃げよう。そう思って前に跳ね始めるれいむ。 べちん!と音を立てて、れいむは地面にへたりこんだ。 聞いたことがある、人間が使うというゆっくりできない箱だ。 外が見えるのに、なぜか出られないという素敵に悪趣味な箱なのだと聞いていた。見ればここは既に男の家の中だ。 家族の気分は沈んでいた。もう文句も言う元気も残っていなかった。 そんな家族を尻目に、れいむはひたすら男への罵倒を続けていた。それも男が居なくなると止んだ。 男はしばらくすると帰って来た。 「ゆ!れいむたちをだす気になったね!はやくだしたらこのおうちからでてってね!」 れいむは運ばれる途中で傷ついた子供たちをぺーろぺーろするのを止めて、男に抗議した。 しかし、それは聞き遂げられず、代わりにもう一つの透明な箱がれいむの家族たちの箱の隣に置かれた。 両方の箱には小さな穴が開いており、ぴったりその穴が合わせるように箱は配置された。 中にいたのはありすだった。まりさに夢中のれいむも、一瞬心を奪われるほどに綺麗なありすだった。 整えられた髪、状態の良いすべすべの肌。 お相手のまりさもありすに見とれているのに気づき、れいむはまりさをちょっと小突いた。 「君たちはこれからゆっくり虐めてあげるからね!」 そう男は二つのケースに向かって言い放ち、赤れいむを2匹、箱の中から取り上げた。 「ゆー!おしょらをとんでりゅみちゃい!!」 「やべでね!!あかちゃんにひどいことしないでね!!」 「あかちゃん!はやくにげてね!!」 呑気にはしゃぐ子供たち。れいむは分かっていた。この男は手始めに自分の赤ちゃんに何かするつもりだ。 男は何やら糸とそれを結びつけた針を取り出すと、針を赤れいむ達に突き刺した。 「ぴぎぃ!」 「ゆ゛っ!ゆ゛っ!」 男は赤れいむが針の痛みで痙攣している間に、赤れいむ達の中を通っている糸で手早く輪っかを作った。 赤ゆっくりのアクセサリーと言ったところか。 「かわいいでしょ?ほら、二つ揃ってさくらんぼみたいだね!」 「れいむのあかちゃんにひどいことしないでね!」 男はそのまま2匹のれいむをゆっくり引き離していく。 どんどん糸が赤れいむの肌に食い込んでいく。 「ひっ…ひっ…ひっ…かはっ!!」 形を歪められて満足に息を吸うことのできない赤れいむが呻きだすが、それもすぐに聞こえなくなった。 食い込んだ糸が赤れいむの口まで達したのだ。 後は「こぉ…こぉ…」と息を漏らすだけの不思議饅頭となった。 男は糸を取り外し、それを箱に戻した。 「あかちゃん…ゆっくりしていってね…」 「あがぢゃん…へんじしてよおお!!」 「こぉ…こぉ…こひゅ…」 赤ゆっくりが息をしなくなったのを見届け、満足した顔で男は部屋を後にした。 「ゆ…きをおとさねいでね…のこりのあかちゃんをまもってあげてね」 「ゆっ!うるさいよ!ひとりみのありすはゆっくりだまってね!」 「ゆぅ…」 「ぷんぷん!ありすはひとりっきりだから、まりさとれいむのつらさがわからないんだね!」 悲観に暮れるれいむとまりさに穴から話しかけるありす。 れいむは余計な御世話だと思った。子供を失って悲しまないことがあろうか。 一方で、一理あるとも思った。赤ちゃんは死んでしまったが、まだ子供は6匹もいる。 それに、まりさの頭に生えた茎には既に5匹の赤ちゃんが生っていた。 たかが2匹だ、とまでは思わなかったが、まだまだ十分ゆっくりできる、と考え、残りの子供たちとゆっくりしようと思った。 そんなこんなでれいむが子供達におうたを歌っていると、男が入ってきた。 「れいむのこどもにひどいことしないでね!ぷくぅー!」 「食事を持ってきただけなんだけど」 「ゆっ!ごはんならゆっくりしないでちょうだいね!」 男はボウルから生ゴミをオタマですくいとり、箱に流し入れた。 「「「うわぁぁん!くちゃいよー!!!」」」 「「おかーさんゆっくりできなぃいいいぃい!!」」 一気に騒がしくなる家族。 ありすの箱にも生ゴミが入れられたが、それは1匹分だからか、そこまで多くなかった。 対して、れいむの家族の箱は、生ゴミが地面のほとんど占めるほどの悲惨な状況だった。 生ゴミを食べることはもちろん、生ゴミにあんよが浸かっていたらゆっくりできるわけがない。 家族は寄り集まり、隅の方でブルブルと震えていた。 れいむも頭の上に赤ちゃん3匹をのせて避難させていた。 既に男は部屋から消えていて、その日は生ゴミの悪臭に耐えながら一晩を過ごすこととなった。 次の日、男は朝から現れず、夜になると部屋に現われた。 「ご飯食べないのかい?お腹すいているだろう?」 「おにーさんがこんなくさいものいれるからでしょおおおおお!!!」 ため息をついて男は部屋を出ていった。 確かに限界だ。このまま餓死するわけにもいかない。 れいむは生ゴミに口をつけ始めた。 「おかーしゃん!きちゃないよ!?」 「たべなきゃゆっくりできなくなるよ…」 嫌がる子供にも、生ゴミの中から危険そうなものを除いて与えた。 刺激物などは赤ゆっくりにとって命取りとなる。そこで、いったんれいむが口に含み、それを口移しで赤ゆっくりに食べさせた。 それを見て、子ゆっくりやまりさも生ゴミを食べ始めた。 さらには隣の箱のありすまでも生ゴミを漁り始めた。 こうして食事の時間を終え、とりあえず腹を満たしたところでゆっくり達は眠りについた。 ガサガサ… 夜中に音がした。なんだろうか、とれいむは思ったが、すぐに眠りに落ちていった。 次の日、いつもと変わらない朝を迎えた。 しかし、様子がおかしかったのはお相手のまりさだった。 明らかにそわそわしている。そして、ずっと隣の箱のありすを見つめている。 焦点の合っていない目でぼーっとありすを見つめるまりさに、れいむは不気味さすら感じた。 「まりさ、どうしたの?」 「れれ、れいむ、起きたんだねっ!ゆーゆっくりしていってねっ!」 明らかに態度がいつもと違っていたが、とくに気にすることもなかった。というよりも気にすることができなくなった。 「ぽんぽんがいちゃいよー!!」 「れいむのぽんぽんがゆっくりできてないよ!」 子供たちが腹痛を訴え始めたのだ。うんうんの兆候である。 普通にゆっくり達が生活している分には滅多にうんうんをしない。 中にはうんうんに一種の快感を覚え、食事のたびに排泄するゆっくりもいるようだが、れいむ達はそうではなかった。 ただ、昨日のように汚い食物を一気に体内に取り入れたときは別である。 そもそもは、餡子の中から害になる成分を抽出してうんうんとして外に排泄するのである。 生ゴミをたくさん食べたので、すぐにでも排泄する必要が出てきたのだろう。 「あかちゃん!ゆっくりがまんしてね!」 「まりちゃはもうがまんできないよ!うんうんでりゅよ!」 「ゆぎっ…ゆぎっ…れいむもでるよ…」 いくら言い聞かせても体の生理的な欲求には逆らえない。次々とうんうんを出していく子供達。 あっという間にうんうんが床に並ぶ。そして… 「ゆぅ…くちゃいよー!!」 折角生ゴミをあらかた食べ終えて綺麗になった箱の中が再び臭くなってしまった。 生ゴミの中からゆっくりできない成分を寄せ集めて排出したものだから、ゆっくりにとっては物凄く臭いのである。 「ゆっ!じぶんたちのせいなんだから、こんどこそゆっくりがまんしてね!!」 子供たちを叱りつけて自分も我慢する他はない。 「まりさもがまんしてね…」 お相手のまりさを見て愕然とした。またあのありすの方を見てにへらと笑っているのだ。 まりさの視線の先を見るとありすもうんうんをしている。 何だというのか、こんな時に。ありすなんかに夢中になって。小突くと一旦はこっちを向いたが、 しばらくありすの方が気になって仕方がないようだった。 その日も虐待はなかったが、生ゴミが入れられた。生きるためには食べなければならない。 殺されないだけましだとは思ったが、全然ゆっくりできていなかった。 また明日はうんうん騒動に脅かされるかと思うと、れいむの気分は沈む一方だった。 お相手のまりさが自分に興味がなくなってしまったようにみえるのも、一層れいむを憂鬱にさせた。 ガサガサ… その夜も物音がしたが、れいむは全く気付かなかった。 「ぽんぽんがいちゃいよぉぉぉお!!」 れいむはこの連鎖をどうにかしなければいけないと思った。昨日のうんうんは箱の中に残ったままだ。 相変わらず、というか昨日よりひどい顔でにへらとしているまりさ。正直気持ち悪い。 そこでれいむは思いついた。これで自分の気分も晴れる。 1匹の赤まりさを口加えると、隣の箱との穴へと持っていく。 「むこうにうんうんしてね!」 「ゆっくりわかちゃよ!うーん…うーん…ゆふぅ〜」 穴からありすのいる反対側の箱へとうんうんが流れ込む。 これでこちら側への被害を最小限に抑えられる。れいむは我ながら名案だと思った。 「ゆっくりやめてね!!ありすがかわいそうだよ!!」 まりさだ。なんだってこいつはこんなにもありすの事ばかりなのか。 昔は餌を取るのも上手く、群れでも憧れのゆっくりだった。 群れを離れて、初めてすっきりをした日を今でも忘れない。本当にゆっくりしたまりさだった。 でもそれはもう過去のことだ。れいむの気持ちはまりさから離れかけていた。 まりさを無視して子供を1匹1匹くわえ、ありすの箱にうんうんさせる。 6匹の子供にうんうんさせ終えると、自分も向こう側へうんうんした。 ありすが涙を流すだけで、何も抗議しないのが好都合だ。気の弱いありすだとれいむは思った。 しかし、その考えは間違っていた。 「おかえしにこれをあげるわ!」 ありすは仕返しとばかりにこちらの箱に向かってうんうんをし始めたのだ。 れいむが止める暇もなく、こちら側にカスタードのうんうんが溜まった。止めようにも止める方法がないのだが。 れいむはすぐに激怒したが、よく考えれば1対8である。いや、2対7か。 どっちにしろこれを続ければ量としてはこちら側が有利だ。そう思ってゆっくりすることにした。 ご飯は相変わらず一日一回、生ゴミだったが、生きてさえいればいいと思いはじめていた。 ガサガサ… 次の朝、再び子供達がうんうんをする段になって気づいた。 昨日まであったありすのうんうんが無くなっている。 これは餡子脳で考えてもおかしかった。昨日、寝る前まではあったはずだ。夜の間にあの男が掃除したというのも考えにくい。 なぜ…?? 「おかーさん、ぽんぽんが!!」 子供の叫びで我に返り、ありすの箱へと処理させた。 ありすもこちらに処理をする。 まりさはこちら側でうんうんをしていた。本当にやっていられない。 その夜、れいむは薄目を開けて何が起こるかを観察していた。 あいすのうんうん失踪事件の原因を突き止めたかったのだ。 しばらくすると、視界に何かが入りこんできた。 まりさだった。 そろりそろりと音をたてないようにありすのうんうんに近づいていくが、その表情は異常だった。 目は一点、ありすのうんうんを見つめて、涎を垂らしながら這っていく。 外にいる時に、れいぱー化したありすを見たことがあるが、まるでその姿そのものだった。 れいぱーありすの方がまだマシというものだ。相手はゆっくりなのだから。 「うんうんぅぅぅ…ありずのうんうんぅ…」 うわ言のように呟くまりさ。ありすのうんうんのすぐ傍まで近寄り、そして…頬張る 「うっめ!めっちゃうっめぇぇぇう!」 そんなはずはなかった。生ゴミから作りだされたうんうんなのだ、「おいしい」というのはゆっくりの本能に反する。 それはれいむにも理解できた。 物凄い速度でうんうんを食べ続けるまりさ。はっきり言って嫌悪感しか感じられなかった。 「ありずのう゛んうん、すーりすりー♪」 もう見ていられなかった。 明日になったらまりさに直接言おう、そう思った。きっと分かってくれる。そう思わないとやっていけなかった。 れいむは嫌なことを忘れるように眠りについた。 れいむは気付かなかったが、同じ部屋で、まりさの行動を見てあの男がほくそ笑んでいた。 「まりさ、れいむが眠ったよ。ありすとすっきりできるね」 「!!!!!ありずっ!!!い!!」 「静かに、れいむが起きちゃうよ、さあこっちにおいで」 俺は両方の箱を開けて、まりさとありすを取り出す。 ああ、はあはあしちゃって…そうか、もう4回目か。 一人納得して、俺はありすとまりさを別室に持っていく。 そこで一回だけすっきりを行わせる。 そしてまりさを元の箱に戻した。 「頑張ってるみたいだね、ありす」 「ゆ!ありすがんばってるわよ!でもなまごみはとかいはじゃないわね!」 「そうだな…じゃあそろそろ次の段階に入るか」 全ては俺の計画の一部だった。 ありすを使って1匹のゆっくりを洗脳してもつまらない。 そこで狙うはパートナーだ。家族との信頼関係を崩しながら虐待する。これが俺の狙い。 最後にあの親れいむにはゆっくりに有らざる空虚感を抱いて死んでもらう。 親まりさは既に俺の手の中。しかし、まだまだ序の口。 ターゲットのゆっくりはあと何匹もいる。 そう、次は子供だ。 続く 【あとがき】 なんだか変な話になってしまいました。 自分でも正直これはどうなのか?と思うくらい「うんうん」という言葉を使った気がします。 苦手な方はここまで読んでないと思いますが、一応謝っておきます。すみません。 次回は子供編、になるのかな…?
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2398.html
※厨なオリキャラ注意 ※もはやゆっくりじゃネエヨ的なゆっくり注意 ※ドス注意どころの騒ぎではない ※舞台が現代なのに蓮子・メリー以外の原作キャラ注意 ※れいぱー注意 ※何かもうやりたい放題注意 「しゃちょ~・・・なんで、私が貴女と一緒に山登りをせにゃならんのですか?」 「ん~、そうねぇ・・・そこに山があるからかしら?」 「意味が分からん!」 私はゆっくりカンパニーの系列店『ゆっくりショップ』でアルバイトをしている程度の普通の女子大生だ。 現在、何故かゆっくりカンパニーの(見た目は)若き(年齢不詳の)女社長と一緒に山を征服中。 一体何故、と訊かれても社長が何も語らない以上、私にも分からない。そもそも、社長と私には殆ど接点がない。 服装こそいかにもこれから登山!と言った感じのものになっているが、寝ている間に社長に着せられたものだったりする。 ついでに言うと、寝ている間の連れてこられたので、ここが何県にある何という山なのかも全く分からなかった。 それ故に釈然としない気持ちを彼女から渡された登山用のリュックと一緒に抱えながら、えっちらおっちら歩を進めていた。 「ふふ・・・素直で宜しい」 文句を言いながらもついてくる私を見て、社長は微笑む。 当の彼女の服装は八卦の描かれたどこかチャイナテイスト・・・のような気のする紫色のドレスで、とても登山向きではなかった。 なのだが・・・社長は年齢(不詳だけど)を感じさせない軽やかな足取りで、うふうふ笑いながら事も無げに先へ先へと進んでいる。 そんな彼女のウェーブのかかった艶っぽい金髪の揺れる背中を見つめながら、私は完璧超人っているものなんだなぁととしみじみ思った。 美人で、若くしてひとやま当て、あの体力で、きっと頭も良いのだろう。もっとも、真性の変人ぶりが全てを台無しにしているが。 「さあ、目的地まであと1200mよ、もちろん高さで。三次元を感じましょ」 「『しょ』じゃない。寝起き早々それは拷問・・・そもそも、ここ何処?」 「ひ・み・つ♪」 社長の口から飛び出したかなりあんまりな数字にため息を吐きつつ突っ込みを入れるが、当然全く相手にしてもらえない。 目元に胡散臭い笑顔を浮かべ、いつの間にやら取り出した扇子で口元を隠した、全く思考の読めない表情で私の様子を伺っている。 ここは何処なのか、何故登山をさせられているのか・・・などなど、私の問いはことごとくはぐらかされていた。 この質問をすること自体、もう何度目になるかも分からないような有様で、既に諦めてはいるけれど。 まともに回答を得られた質問と言えば「うちのゆっくりどもは?」というものくらいだが、今の私の置かれている立場を把握する上では何の意味もない。 「はぁ、酒でも飲みながらゆっくりするつもりだったのに・・・」 「肉体労働の後の一杯は最高よ?」 「理由の分からない強制労働でなければ、ね・・・はぁ」 暖簾に腕押し、柳に風、ぬかに釘・・・こういう諺は枚挙に暇がない理由が何となく理解できた。 きっと、昔の人もこういう偉い人の酔狂に振り回され、会話のドッヂボールに惨敗し、頭を抱えまくったんだろうな・・・。 相手がゆっくりというわけでもないのに会話が成立しないというのはなかなか煩わしく、私は心の中で毒づいた。 このゆっくり人間がッ!・・・と。いや、ゆっくり人間にどうこう言うつもりはないが。 「と、まあ、出発と終着の境界を飛び越えて、目的地に到着」 「何が飛び越えて、だか・・・あ゛ー疲れた~・・・」 4時間後。私と社長は苦労の甲斐あって無事目的の場所とやらに到着した・・・らしい。 何故「らしい」と付くのか?答えはいたって簡単で、ここが山頂ではなく、そこを目的として登山する理由が見出せないから。 山頂はまだ大分先で、右を見ても左を見ても木々が鬱蒼と生い茂るばかり。どう見ても道に迷ったとしか思えない。 道中を省略されてしまったので分からないかもしれないが、何度か質問はした。そして案の定、はぐらかされた。 「ふむ・・・なるほど・・・あらあら・・・」 で、今に至っては一人で辺りを見渡しながら、うんうんと頷きつつ、何か訳の分からないことを呟いている。 万が一にも実は「ふむ・・・なるほど、道に迷ったのね?あらあら、大変」なんて言っていたら、たとえ社長でも張り倒してやる。 そんな事を決心しながら、限界に近い足をゆっくりさせてやる為に近くにいたゆっくりに腰かけ、悠長な様子の彼女を睨め付けていた。 「ゆぐっ・・・」 ようやく一息つけたということもあって思わずため息が漏れる。さっきから漏れっぱなしのような気もするがこの際、気にしない。 「ゆっくりぃー・・・」 散々山道を歩き続けた私の足はもはや抱腹絶倒の大爆笑で、喉は乾季の砂漠の如くカラカラだった。 「ゆっくりしてよー!」 それに、無理矢理連れてこられたものだから朝ごはんも食べておらず、その事を思い出した途端にお腹の虫が鳴きだした。 「ゆっくりできないよぉー・・・」 腹の虫がまるで我が家で飼っているゆっくりどものようにゆーゆーと喚いてうるさいったらありゃしない。 「・・・・・・んあ?」 「ゆえーん!ゆっくりできないよおおおおおお!?」 「あら?」 私のお尻の下で泣いているのは一匹のゆっくりれいむ・・・・・・どうやら私は本当に疲れていたようだ。 そこにゆっくりがいると理解した上でゆっくりに腰掛けたのに、ゆっくりがいることを完全に失念していた。 かなり大きな個体で体高は70cmくらいはあるが、中身が餡子のクセに異様に軽いゆっくりの場合、体重は20kgあるかどうか。 なおかつ彼女達は非力だ。その上に2倍以上の体重があるであろう私が乗るとなると相当な苦しみを伴う。 「ゆえーん!ゆえーん!いだいよおおおおおお!?」 「・・・はぁ、参ったなぁ」 「あらあら、大変」 いや、大変というよりも面倒臭いんだよ・・・そう突っ込んでやろうと社長のほうを振り向くが、彼女は私に背中を向けて、あらぬ方向を見ていた。 そして、その視線の先には・・・何故か、社長を下膨れ饅頭風に、つまりゆっくり風にデフォルメした巨大ゆっくりがいた。 あれは確か『ゆっくりゆかり』、またの名を『ゆっかりん』と呼ばれるゆっくりだ。それにしても本当に馬鹿でかい。 念のために言っておくけど、1mやそこらの大きさじゃない。目測だが、5mを優に超える規格外の巨体である。 『ゆっかりんたちのゆっくりしたおうちからゆっくりいね!』 力強い怒声と共に社長をデフォルメしたような風貌の饅頭巨体が社長本人めがけて思いっきり突進してきた。 いくらゆっくりと言えどこのサイズになれば重さも相当なもの、1tを超える可能性だって否定できない。 流石にこれは不味いんじゃなかろうか?しかし、私が助けに入ってどうにかなるような状況でもないし、第一間に合わない。 しかし、多分原因が私にある以上、放っておくわけにも行かず、やれやれとまたため息をつきながら立ち上がったとき、社長は左手の掌を突き出して私を制止した。 そして右手の扇子を閉じると、巨大ゆっかりんに向かって掲げ・・・巨体の持つすべてのエネルギーを容易く受け止めてしまった。 厳密に言えば、扇子の先から発せられているくるくると回る不思議な光の壁によって膨大なエネルギーが無力化された。 『ゆっ・・・ゆゆっ!?』 「んなっ・・・?!」 「・・・貴女は囮。本命はあっちの子ね」 その美貌に相応しい、思わず聞き惚れてしまいそうな妖艶な声で囁く彼女の左手にはいつの間にかクナイが握られている。 そして私の、いや正確には私の後ろにいる何かを一瞥すると巨大ゆっかりんを制したその姿勢のまま、腕力だけでクナイを投擲した。 本来は工具だったと言われているそれが時速100km近い信じがたい速度で私の横をすり抜けて行く。 ありえない速さではないが、壁を這うゴキブリを赤ゆっくりで潰せる程度には野球やソフトボールの経験のある私の目にはそれはありえないものだった。 常識的に考えて、腕力任せの下手くそな投擲で、あんな速度を出せるはずがない。 『ゆぎゃ!?』 クナイが通り過ぎた直後、背後から短い、しかしはっきりと聞き取れる大きな悲鳴が聞こえた。 とっさに振り返った私の視線の先にいたものはもう一匹の巨大ゆっくり。こちらはまりさ種で、恐らくドスまりさと呼ばれるゆっくりだろう。 見るのは初めてだが、有名な巨大種だから、間違いない。最強のゆっくりと名高いそれが、たった一本のクナイで無力化されている。 舌を突き出して、ごろんごろんとのたうち回っては周囲の木々をなぎ倒し、自分の皮を傷つけていた。 『ゆゆっ!どうしたのまりさ!?』 『ゆぎぃぃぃいい!したがっ!したがああああ!?』 「ドスパークのエネルギーを充填しきる前に暴発させてもらっただけよ、死にはしないわ」 飄々と、今の社長にはそんな言葉が良く似合う。2匹の巨大ゆっくりを前にして、彼女の余裕に満ちた心も、衣服も全くと言っていいほど乱れていない。 ドスまりさは口内の火傷のせいで戦闘を続行できるような状態ではないし、巨大ゆっかりんも既に戦意を喪失していた。 全く状況を飲み込むことが出来ないが、一つだけ確かなことは私は今まで人外の何かから給料を貰っていたということだろう。 さて、どうしたものか・・・と頭をかいていると、今度は木々の陰から無数の通常サイズのゆっくりが躍り出てきて、社長めがけて石をぶつけ始めた。 「「「ゆっくりーー!!」」」 「どすをいじめないでね!」 「「ゆっくりできないよ!」」 「「「「「ゆっくりできないおねーさんはゆっくりどこかにいってね!」」」」」 小さな体をめいっぱい使って、あらん限りの力を振り絞って、口にくわえた石を投げつける通常サイズのゆっくり達。 相手は巨大種が2匹同時に挑んでも敵わない、まさに次元の違う強大な存在、ソレと対峙することが怖くないはずがない。 しかし、ゆっくり達は社長に睨まれ、怯みながらも逃げ出さずに果敢に投石を繰り返す。 もっとも、腰が引けているせいで殆ど届きさえしないし、届いたところであっさりと叩き落されているのだが。 「へぇ・・・こっちでよくもまぁ、これだけのゆっくりを集められたものね」 飛んでくる石の中から、当たるであろう石を瞬時に、かつ正確に見極めて、空いている左手でそれらを叩き落とす社長。 彼女の目は一見微笑んでいるように見えるが、「痛くも痒くもないけど向かってくるのなら仕方ない」という消極的な殺意が宿っている。 その殺意の外にいる私でも背筋が凍りついて、蛇に睨まれた蛙のように身動き一つ取れない。おお、怖い怖い。 『ゆゆっ!み、みんな止めるのよ!お姉さん、この子たちはゆっかりんを守ろうとしているだけよ!』 「言われなくても分かるわ、それくらい」 『だから見逃してあげてね!ゆっくり出来ないのはゆっかりんだけでいいのよ!』 「あら、何かしようってつもりはなかったのに、貴女から進んで研究対象になってくれるなんて、嬉しいわ」 「「「「「「ゆっかりんをゆっくりさせないおねーさんをゆっくりやっつけるよ!」」」」」」 最後の社長の言葉を聞いたゆっくり達は、投石による攻撃を諦めて体当たりを仕掛けようと接近する。 どう考えても投石のほうが効果的な気もするが、これだけの数がいるのなら案外押しつぶすことも出来るかもしれない。 もっとも、相手が巨大種の突進を容易く受け止めるような化け物でなければの話だが。 「・・・ゆっくりにしては勇敢ね」 リーダー思いのゆっくりを見つめる今の彼女からはいつの間にか殺気が消え、どこか慈悲深い笑みをたたえている。 先ほどの殺意など微塵も感じさせない、太母という言葉が似つかわしい、そんな柔和な表情。 貴女達の勇気に免じて・・・社長はそう呟きながら、ゆるやかな、そしてしなやかな動作で左手を右から左へ振った。 「「「「「「ゆゆゆっ!?」」」」」」 すると、一瞬にしてその場にいた全てのゆっくり達が足元に出現した不気味な穴へと吸い込まれていった。 突然の巨大饅獣VS超人の対決からおよそ3時間後。 現在、私と社長は巨大種2匹を含むゆっくり達から手厚い歓迎を受けていた。 『おねーさんもおねーさんも、ゆっかりんのおうちでゆっくりしていってね!』 『ゆっくりしていってね!』 「「「「「「「ゆっくりしていってね!」」」」」」」 「「はいはい、ゆっくりゆっくり」」 私たちの周りをにこにこ笑顔を浮かべながら跳ね回り、喧しく騒ぐゆっくりども。 先ほど、スキマ(と言うらしい)に落とされたゆっくり達は全員傷一つない状態で、ゆっかりんの傍に落とされたので一匹たりとも欠けていない。 ソレによって、察しの良いゆっかりんが私たちに害意がないことに気付き、お詫びの意味も兼ねて歓迎したいと言い出し、あれよこれよという間に今に至る。 「ところで社長・・・」 「何かしら?」 「結局、何で私が同行させられたんで?」 「それはね・・・貴女がゆっくり人間だって聞いたからよ。私だけじゃリーダーがみょん種だったら会話が成立しないもの」 いや、私は生物学的見地から至極平凡な人間である事が証明されているんだが。鏡見ても普通に人間にしか見えないし・・・と言ってたところで話を聞きそうにないか。 やれやれ、と心の中で呟きながら、目の前にうず高く詰まれた宴会用の食料の山に目をやる。 雑草や虫など人間があまり食べないものがメインだが、中には私でも食べられそうな果実やキノコなんかも積まれていた。 それらを川で洗い、時には近くにあった木の枝を洗ってから、ソレに突き刺して、社長の熾した火で炙って食べる。 「むしゃむしゃ・・・んまい♪」 「そうねぇ、たまにはこういうのも悪くないわねぇ」 「これでお酒があったら言うことないんだけど・・・」 「・・・飲む?」 なんだかよく分からないがとりあえず食べられるキノコを咥えたまま、中空にスキマを作り出した社長は、そこから大きな瓢箪を取り出した。 スキマの中から「こらー!私の瓢箪返せー!」という声が聞こえたような気がしたが、スキマが閉じられ、確認する術がないので気にしないでおこう。 そして、いつの間にやら用意していた2人分のコップにお酒を注ぎ、そのうちの一つを私に手渡した。 「ありがたくいただきます、社長!」 「ふふ、現金ね」 コップを受け取り、乾杯を済ませた私たちは最初の一杯目を一気に飲み干す。 それからは、各々勝手に瓢箪のお酒を注いでゆく。私も社長もかなりのハイペースなのに瓢箪のお酒は一向になくなる様子を見せない。 どうなっているんだろうと思ったものの、昼間に彼女が人ならざるものであることを散々見せ付けられていることもあってか、追求する気にはならなかった。 美味しいお酒が沢山飲めるのならそれでいいじゃないか。 『ねえ、お姉さん達!』 「ふぅ・・・なにかしら?」 これで7杯目になるお酒を飲み干した社長は、ドスまりさの呼びかけに応じて彼女の方を向いた。 一方、私は「達!」と言われた所で巻き添えを食っただけの身の上なので、全てを社長に任せて、適当に群れのゆっくりと戯れる。 先ほど下敷きにしてしまったれいむが、お酒に興味を示していたので少しだけ飲ませてやると、不味いと叫びながら泣き出してしまった。 社長はそんな私を横目で一瞥して「早くあやしなさい」と無言の圧力をかけて来る。 『お姉さん達はここに何しに来たの?』 「私たちはここのゆっくりの調査に来たのよ」 『ゆっかりんたちの調査?』 「ええ、最近この山でおかしな事が起きていると聞いたものだから」 私に抱え上げられてあっという間に機嫌を直し、「おそらをとんでるみた~い」と大喜びするれいむの目を見ながら、2匹と1人の話を聞いていた私はようやく合点が行った。 確か、ゆっくりカンパニーの環境方針には野生のゆっくりや野良ゆっくりによる生活環境や自然環境への影響の調査や予防が含まれている。 今までの調査でこの山にゆっくりが生息していることを把握していた彼女は、この山の異変がゆっくりによるものではないかと調査に乗り出したんだろう。 ・・・理由が分かったといっても、何の意味もなく巻き込まれたことはやっぱり腹が立つが。 『おかしな事ってどんな事?』 「一晩で木々が30本ほどなぎ倒されていたり、大木に絞め殺しイチジクにでもやられたみたいな跡があったり・・・」 『ゆゆっ!まりさ達そんな事しないよ!』 社長の言葉に反応して、自分たちの無実を訴えるゆっかりんとドスまりさ。 もっとも、社長も彼女達がそんなことをするとは思っていないようで、分かってるわとだけ言って頷く。 私もその意見に全面的に同意で、とてもじゃないかこいつらが無差別破壊をやらかすとは思えない。不可抗力で・・・という可能性はあるが。 そもそも、そんな目立つ行動を取ってしまってはドスまりさ達の存在が公のものになってしまうのではないだろうか? そして、そんなデカブツを素直に放置してくれるほど世間様は甘くないだろう。 「そう・・・仕方ないわね、続きは明日にして、今日はここで寝ましょう」 『お姉さん達はゆっくり出来るからまりさ達と一緒にゆっくり寝てもいいよ!』 ちょっと待って欲しい、平凡な人間である私はあんな巨大饅頭に寝返りを打たれたら死ぬ。 しかし、既に寝る気満々の社長にそんな私の命に関わる重要なツッコミ入れる隙は一瞬たりとも存在しなかった。 ゆっくり風に言うならば、ごわぐでぜんぜんゆっぐりでぎないよおお!と言ったところだろうか。 いつ寝返りを打つか分からない巨大種2匹に戦々恐々で、全く眠りにつくことのできなかった私は、集落から200mほど離れた小川で夜風に当たっていた。 適当な岩に腰掛け、夜空に瞬く無数の星を眺めながら、川のせせらぎと風に揺れる木々のざわめきに耳を傾ける。 「・・・・・・・・・静かだなぁ」 自宅にいる時はこの時間ならまだれいむ辺りを抱きかかえたまま、テレビを見ながらすいかの角の酒を飲んでいる頃だろうか。 何にせよ、パジャマに着替えたは良いがまだまだ宵の口といった程度で、バカ騒ぎの真っ最中だろう。 あいつら、今頃どうしてるかな?・・・案外平然としてたら癪だな。 社長が面倒は部下に見せていると言っていたけど、迷惑をかけていないだろうか? などなど、気がつけば鬱陶しい金食い虫の居候のことを考えている自分に気付き、思わず苦笑が漏れる。 『ゆゆっ!どうしたの、お姉さん?』 とまあ、一人最近のラノベにありがちな語り部も兼ねる無気力系主人公の成長フラグみたいなことを考えていると、巨大ゆっかりんが小川にやって来た。 ぽよんぽよんと体高だけでも私の3倍を超えようかという巨体を揺らしながら私の隣に跳ねてくる。 うっかり踏まれたりぶつかられたりすると即命に関わるのかと思うと少々笑えないが、流石にそんな失敗はしないだろう。 予想通り、私の傍まで来たところで跳ねるのを止め、底部を細かく動かして私の隣に腰を下ろすゆっかりん。 立っているのか座っているのかの区別のつかない連中ではあるが、多分座っているつもりなのだろう。 「んあ・・・ゆっくりしてただけだよ」 『ゆゆっ!じゃあ、ゆっかりんも一緒にゆっくりするわ!』 ちょっと予想外の展開。ゆっかりんは力を抜いてゆっくりとした表情を浮かべ、ゆっくりした雰囲気を放ち始めた。 まさにこれこそゆっくりといった感じだ。ゆっくりのゆっくりたるゆえんをゆっくりとゆっくりしてゆっくり体現している。 でかくてもやっぱりゆっくりはゆっくりなんだな、と妙に感心してしまった。 『お姉さん』 「んあ?」 『お姉さんはとってもゆっくり出来る人だわ!だから・・・す~りす~りしてもいいかしら?』 「止めて、プレッシャーだけで死ねる」 『ゆぅぅぅ・・・・・・』 涙目になるな鬱陶しい、とは巨大饅獣相手には流石に怖くて言えなかった。 何を饅頭ごときにと思うかもしれないが、そういうことは袈裟懸け(ヒグマ)の2倍に達する巨体を目の当たりにしてから言って欲しい。 でかいというのはとにかく理不尽かつでたらめなものなのである。おお、饅頭怖い饅頭怖い。 『そうだわ!だったらお姉さんがゆっかりんにすりすりしてね!』 「・・・何その斬新な発想?」 『ゆっかりん暖かいわよ?ゆっかりんの綺麗な髪に包まってもいいのよ!』 なまじ(何故か)社長をデフォルメしたようなデザインも手伝ってか、なんか殴りたくなってくる。 ・・・のだが、物凄く期待に満ちた眼差しでこっちを見ていることに気付いてしまい、なんだか断れなくなってしまった。 チクショウ、こいつ綺麗な目ぇしてやがるじゃないか・・・。 「・・・わかったよ、すりすりすりゃいいんだな?」 『ゆっかりすりすりしてね!』 「はいはい・・・」 しぶしぶゆっかりんの髪を引っ掴んで包まり、ゆっかりんの頬にぴたっとへばりつき、頬擦りをする。 ゆっくりゆかり特有の(と思われる)物凄い弾力と、意外にも綺麗で張りがあって艶やかな頬は想像を絶する触り心地の良さだった。 それに・・・ゆっかりんの頬、暖かいナリ。悔しい、悔しいが認める。こいつ気持ち良い。 すりすり・・・すりすり・・・ ぷにぷに・・・ぷにぷに・・・ 『ゆゆ~ん、やっぱりお姉さんはゆっくりしてるわ!ゆっかりんのお母さんみたい!』 「いろんな意味でお前みたいな子どもはいらない」 『でもね・・・ゆっかりんのお母さん、ずっと昔に死んじゃったんだよ・・・凄く強くて大きなドスまりさだったけど・・・』 「・・・・・・」 ああ、もうチクショウ、潤んだ目でこっちを見るな。分かったから、気が済むまですりすりしてやるから! 観念した私はがしっとゆっかりんの頬を掴んで頬擦りをしてやると、ゆっかりんはだらしない笑みを浮かべて一層ゆっくりし始める。 すりすり・・・すりすり・・・ ぷにぷに・・・ぷにぷに・・・ 昔、友人に性格と口は悪いけど面倒見が良いからなんて理由で部活の副部長に推薦されたのを思い出した。 彼女達がそんな具合に仲良くゆっくりしていた頃、山では異変が起きていた。 「ゆぐっ!?やべでね!でいぶのおぢびぢゃんゆっぐぢさせであげでね!?」 「「「「おきゃあああぢゃああああああん!!」」」」 群れには属さないゆっくり一家の巣のすぐ外で、惨劇が繰り広げられていた。 そのゆっくりれいむのつがいはゆっくりまりさで、彼女達の間には7匹の子どもがいた。 4匹がゆっくりれいむで、3匹がゆっくりまりさ。皆とってもゆっくりした可愛い子ども達だった。 しかし、いまやつがいのまりさも3匹の子まりさも黒ずんで朽ち果てていた。 彼女達の亡骸の頭には無数の蔦が生えている。が、あまりに量が多く、実を結ぶことはない。 『んっほっほ・・・おちびちゃんたち!ありすのとかいはなあいをそそいであげるわ!』 「やめぢぇえええええええええええええ!?」 「うにぇうにぇしゃんきょあいいいいいいい?!」 「おきゃああああああしゃあああん!」 彼女達に絡みついて身動きを封じるのは太くて長い触手。そして、それらの持ち主はゆっくりありすの変異種だった。 しかも、馬鹿でかい。体高は2mを上回り、触手も太い部分は成人男性の腕くらいの太さでなおかつ4mほどの長さ。 そんなものが10本ほど、巨大なゆっくりありすに備わっていた。 大方、性欲によって定向進化でもしたのだろうが、これはもはやゆっくりではないと言わざるを得ない。 「やべでね!でいぶのおぢびぢゃんにひどいごどぢないでね!?」 『ひどいことなんてしてないわ!とかいはなあいをあげているのよ!』 「ゆびぇ!・・・ぢゅ、ぢゅっぎぢー・・・・・・」 本来ならばすっきりの恐ろしさなど子ゆっくりには漠然としか分からない。 しかし、まりさ達が犯し殺されるのを目の当たりにしている子ゆっくり達はそれがゆっくり出来ないことであると理解している。 だからこそ、必死になって巨大ありすの触手から抜け出そうと抵抗するが、あまりにも力が違い過ぎる。 何度目になるかも分からないすっきりさせられて黒ずんだ子れいむが投げ捨てられ、さっきまで彼女の上を這いずっていた7本の触手が別の子れいむへと大挙する。 『ゆふふふふふふっ・・・つぎはあなたをとかいはにこーでねーとしてあげるわ!』 「やめちぇええええええええええええ!」 『そんなこといって・・・れいむちゃんってばツンデレさんね!』 そして再び繰り広げられる凄惨な陵辱。 子れいむはあまりにも大きすぎる触手を口内に乱暴にねじ込まれ、今にも窒息しそう。 しかし、実は呼吸をしなくても生きてい行けるともっぱらの噂の彼女達は窒息によって楽になることはありえない。 口内を乱暴にかき回され、思わず餡子を吐き出しそうになるが、汚らわしい触手がそれを許さず、吐き気がずっと留まっている。 「うびぃ・・・うっ・・・」 『さあ、たのしくすっきりするのよ!』 そればかりか、子ゆっくり1匹相手には過剰とも思えるような数の触手が子れいむの頬をさすり、全身に振動を与えてゆく。 うねうねと蠢く触手に弄ばれる子れいむはやがてありすと同時に最初のすっきりを迎え、幼くしてば~じんを失った。 その後も終わることなく嬲られ続け、ものの数分で百回近くすっきりさせられ、アレコレ注がれた子れいむは蔦を生やしたまま黒ずみ、朽ち果てた。 「やべでね!でいぶのおぢびぢゃんごれいじょういぢめないでね!」 『ゆふふ・・・じぶんからすすんでまっさーじだなんてとかいてきなれいむね!』 「おきゃあしゃん・・・がんばっちぇね!」 「おきゃーしゃんがおみゃえをやちゅけてくれりゅよ!」 もはや母にすがるしかない子れいむ2匹は、現実から目を背けて必死に母を応援する。が、当然全く歯が立たない。 れいむが何度体当たりしてもありすは揺るぎもせずに次の子ゆっくりを犯しに取り掛かっている。 が、しかし、犯すばかりの単調作業に飽きたのか、何の前触れもなく、子ゆっくりを握りつぶしてしまった。 「おぢぶぢゃあああああああああああああん!?」 『ゆふふふふ・・・これであなたのいなかもののおちびちゃんはあとひとりよ!』 「ゆぐっ・・・ぐすっ・・・お、おかーしゃぁん・・・」 「おでがいぢまずうう゛う゛ううう゛!なんでぼぢまずがらぼうでいぶのあがぢゃんにひどいごどぢないでええええええ!?」 最後の1匹になってしまった我が子を前に、必死になって許しを請う母れいむ。 それを見た触手ありすは、しばし何かを考え・・・ 『だったらあなたがありすをすっきりさせてね!』 そんなことを口にしながら、母れいむの口内に触手を1本ねじ込む。 妙に臭い触手を咥え、必死に舐めるれいむ。しかし、触手ありすはそれを冷めた目で見つめていた。 なんだ、期待はずれか。 心の中でそう毒づいて、最後の一匹を握りつぶした。 「ゆぐっ!で、でいぶのおぢび、ぢゃん・・・」 『かわいそうね!あなたのてくがいなかものだからしんじゃったわ!』 「ゆっ・・・ご、ごべんね・・・だづげで、あげ・・・ゆっぐ・・・」 物言わぬ饅頭と化した最後の子れいむを前に泣きじゃくる母れいむ。 その悲劇と絶望を田舎モノの三文芝居とせせら笑い、触手ありすは母れいむを叩き潰した。 『あれだけやっておいて最後はアレですか。おお、怖い怖い』 直後、またしてもゆっくりならざるゆっくりが何処からともなく姿を現した。 トナカイのような大きな角に、獅子を髣髴とさせる逞しい肉体、大蛇を髣髴とさせる大蛇に巨大な漆黒の翼、そして紛れもなくゆっくりの下膨れ顔。 目の前に広がる惨状にも眉一つ動かさず、きめぇ丸譲りのニヒルな笑みの張り付いた顔をブンブンとシェイクしている。 『あら、きめら丸じゃない!どうしたのかしら?すっきりしたいの?』 『どうしたのかしら、じゃないでしょう。貴女のお遊びにこれ以上付き合っている暇はありませんよ?』 『ゆゆっ!ゆっくりおもいだしたわ!とかいはなどすとすっきりしにいくのよね!』 『口を開けばすっきりですか。おお、卑猥卑猥・・・などとやっている場合ではありませんね。ティガを待たせていますから急ぎましょう』 2匹は住人のいなくなった巣を後にし、もう1匹の仲間ティガれみりゃと合流し、巨大ゆっかりん達のゆっくり集落へと向かっていった。 『ゆゆっ!何か来るわ!』 『どうも、清く正しくきめら丸です』 『お姉さんはまりさとあのお姉さんを呼んで来てね!』 「・・・んあ?」 突如姿を現したきめら丸と名乗るゆっくりを前に臨戦態勢に入るゆっかりん。 1匹だけこの場に放っておくのも心配ではあったが、目の前にいるきめら丸も人間をはるかに凌ぐ巨饅獣。 地面から頭までの高さだけでも2m近く、体長に至ってはゆっかりんを上回るほど。 こんな奴相手に私が出来ることなんて、饅頭相手にこういうのも癪ではあるが、やはり何一つないだろう。 「・・・わかった」 私は言われるがままにきびすを返し、ゆっくりの集落へと急ぐ。 後ろから、とてもゆっくり同士の喧嘩で出すような音ではない轟音が響いてくるが、振り返ってもしかない。 私はただひたすらゆっくりの集落を目指して疾走した。 異常事態にもつれる足を奮い立たせて何とか集落に到着した。が・・・・・・ 『んほっ!いっぱいいるわ!』 「「「「ごわいよおおおおおお!」」」」 「「「ごっぢごないでね!ぷくううううう!」」」 集落も何処かのおとぎ話から飛び出してきたような化け物に襲撃されていた。 1匹はレイパーありすの変異種だろうか、気色の悪い、おそらくぺにぺにが進化したであろう触手を巣の中へと伸ばしてゆく。 しかも、とにかく馬鹿でかい。他の巨大種よりははるかに小柄だが、それでも2mを超え、触手を含めると5mを軽く超えるだろう。 「やめちぇええええええ!?」 「やめてあげてね!いたがってるよ!」 『とかいはのあ~いをあげましょ~♪』 「わがらないよー!?」 「ちーんっぽ!?」 歌いながら10本の触手を自在に操ってれいむを、まりさを、ありすを、ぱちゅりーを、ちぇんを、みょんを片っ端から絡めとってゆく。 そして、口の中に触手をねじ込み、抜き差しを繰り返しながら快感を貪っている。 助けてやれるものなら助けてやりたい所だが、私が跳び出していってどうにかなるような相手とは思えない。 いかにもなレイパー面をしたそいつに見つからないように急いで木々の間を駆け抜け、ドスまりさの巣に急ぐ。 が、しかし・・・・・・ 『ぎゃお~!たべちゃうぞ~!』 「「でびりゃだああああああああ!」」 『みんな!まりさのうしろにかくれてね!』 ドスの巣の前にもこれまたおかしなゆっくりの姿があった。 一見するとただのれみりゃ変異種のれみりゃザウルスに過ぎないのだが、こいつもやっぱり馬鹿でかい。 ペタン、と座り込んでいるにもかかわらずドスまりさの帽子と同じ高さに顔がある。 立ち上がったらきっと8m以上になるだろう。 「・・・もうやだ、訳がわかんない」 何か頭の悪い夢でも見ているような気分になってきた私は頭を抱えながらドスの後ろに回り込み、彼女の巣の中へ入る。 もちろん、目的は社長。昼間にゆっかりんとドスまりさを容易く一蹴した彼女ならこの事態を確実に打開してくれるだろう。 しかし、私のそんな期待はいとも容易く打ち砕かれることになった。 「・・・こんな状況で平然と寝てるよ」 「zzz・・・zzz・・・」 この社長、何をやっても一向に起きる気配を見せない。 揺すっても、くすぐっても、叩いても・・・は後が怖いので出来なかったが、うんともすんとも言わない。 いくらなんでも寝すぎだろ。そう思いつつ万が一の奇跡にかけてキスもしたがやっぱり無駄だった。 サヨナラ、私のファーストキス・・・いや、いくらなんでもテンパり過ぎだ。 『うるさいんだどぉ~!』 「ゆぎゅ!」「れいぶのおぢびぢゃあああああああん!?」 「もっぢょ・・・ゆっくりいたかった、よ・・・」 『どすぱあああああああああああく!!』 『うぎゃあああああ!いだいんだどぉ~!』 外ではドスまりさとでかいれみりゃザウルスがゆっくりらしからぬ轟音をとどろかせながら大暴れしている。 その轟音が巣の中にまで侵入し、反響して耳を劈く大爆音になる、が・・・やっぱり社長は目を覚まさない。 王子様でも探してこなきゃならんのじゃなかろうか、真剣にそう思い始めたとき・・・ 「おね゛ーざぁん!どずが、ゆっぐぢぢないでにげでねっでい゛っでたよ!」 「・・・ん、ああ」 そう泣き叫びながら私たちの元にやってきたのは昼間私の尻に敷かれたれいむ。 と言われても、このゆっくりを差し置いてこの騒乱の中で惰眠を貪っている馬鹿社長をどうしたものか・・・。 何となく踏み潰されても大丈夫そうな気がしなくもないが、ゆっかりんの攻撃を妙な術を使って受け止めていた以上、多少の怪我はするかもしれない。 それに、あの気色悪いありすにまあなんだ、性的なニュアンスを伴うアレをナニされたりしたら流石に可哀相だ。 などと考えてしまうと放っておく訳にも行かないのだが・・・ 「らん~・・・ごふぁん、まだぁ~・・・・・・?」 その寝言を聞いた瞬間、れいむを抱きかかえ、巣の出入り口に向かって全力で駆け出した。 もう知らん。寝ている間にeraい目にあっても私にゃ関係ない! 一瞬でもあんな変人の心配をしたことを少し後悔しながら、巣から飛び出して森の中へと突っ込んでいった。 『うっう~、もうあきらめるんだど~♪』 『ゆぐぅ・・・ま、まだだよ!まだ、まりさは戦えるよ!』 私はれいむの目と口を塞いだまま、木々の陰に隠れて彼女達の様子を伺う。 巣の入り口付近では2匹の戦闘に巻き込まれた大量のゆっくりが餡子を撒き散らして平らになっていた。 僅かに息があるものも、呻き声を上げるのが精一杯で、どう見てももう助かりそうなものは皆無。 唯一その場でまともに動けるドスまりさも傷だらけでところどころ餡子が露出している。 「う~・・・めんどくさいやつなんだど~!」 『ゆっ!どうしてまりさをやっつけないの?強くてエレガントなれみりゃなら簡単でしょ?』 「そんなのきまってるんだど~!いきてつれてこいっていわれてるからだどぉ~!」 『ゆぅ・・・誰かがまりさを狙っているんだね?』 ただの無駄話・・・というわけでもないようだ。 よく見てみればドスまりさは自分の足元に微弱なゆっくりオーラを展開して体力の回復を図っている。 どうやら、れみりゃの単純な頭を利用して褒めることでおだてつつ、話に乗せているらしい。 しかし、対するれみりゃは四肢一本の欠損すら見られず、多少の擦り傷や火傷以外の外傷が全くなかった。 多少傷が癒えたくらいでどうにかなる相手でないことは、目に見えていた。 『そう・・・まりさがいたせいでこんな風になったんだね・・・』 そう呟き、俯くドスまりさ。 それは違う。その誰かは・・・恐らく人間だ。まりさが居たせいじゃない、これはただの人間のエゴだ。 出来ることなら駆け寄ってそう言ってやりたい。が、飛び出していってもどうにもなるまい。 れいむを抱きかかえたまま、ドスまりさに背を向けて山林の中を駆けていった。 『ゆふんっ!まだいっぴきのこってたのね!』 「うげ、見つかった・・・」 「ゆえええええええん!こわいよおおおおお!?」 私だって怖いっつーの!ついでにレイプ中のこいつらの顔は生理的に受け付けないよ! しかし、怯えるれいむの前でそれを口にするわけにもいかず、決死の逃走を繰り広げる私達の前に立ちはだかる触手ありすを睨む。 見ているだけで不愉快な化け物とは言え所詮は饅頭だ。斧の一つでもあれば何とか対抗できるかも知れないが・・・ 「・・・うへぇ」 彼我の戦力差は圧倒的。そう判断した私は恐らくゆっくり達が舗装した道から、巨体には不利な木々の密集地へと駆け出す。 うねうねと蠢きながら襲い来る触手を必死にかわし、木々を避けながら触手ありすを誘導する。 幸い巨大化していてもゆっくり特有の鈍足は健在、私が全力で走ればある程度距離を稼げる程度の移動速度でしかない。 もっとも、結構な大型のれいむを担いで全力疾走できる距離など知れており、結局追いつかれる羽目になるのだが。 「よしっ!」 『れいむううううううう!ありすがとかいはのあいをあげるわああああああ!!』 とはいえ、そんなことはいくら私でも最初から想定している。 何とか狭い道を選んで木々をバリケード代わりにしながら触手ありすとの距離を保ち、逃げ続ける。 何処へ向かっているかを考える余裕なんてなかったし、そもそも自分が今何処にいるのかも分からない。 ただ、あんなのに捕まりたくない、それにれいむを放っておくわけにもいかない。 その一心だけで木々の隙間を駆け抜けた。 「おねえええざぁん!」 「あーっ、もうっ!五月蝿い!?」 抱きかかえられているれいむは大粒の涙をぼろぼろ零しながらも私の衣服に必死に噛み付いている。 多分人間でいうところのしがみ付くに相当する行動なんだろうが、動きにくくなるので正直鬱陶しい。 それにいい加減腕が疲れてきた。しかし、触手ありすの不快な咆哮がまだ聞こえてくる以上、ここで休むわけにもいかない。 『まぢなざああああい!れいむううううううううう!』 「ごわいよおおおおおおおおお!?」 怖っ!本当に何処の神話の世界から飛び出してきたんだか、あのミュータントは・・・。 とはいえ、上手く通行を阻むことが出来たのか、その声は徐々に小さくなっている。 このままなら何とか逃げ切れるはず。 そう思って安堵した瞬間・・・ 『ゆ゛っ・・・お、おね゛ーさ、ん?!』 『おや、ご自分から戻ってくるとは・・・おお、愚か愚か』 一体、どうすればこんなデカブツを見落とすのかと思うような巨体が2つ。 不運にも瀕死のゆっかりんと、きめら丸に鉢合わせてしまったらしい。 ぼろぼろの体で懸命に這いずってきめら丸と私たちの間に立ちふさがるゆっかりん。 『だべよ・・・おねぁざんはゆっがりんが守る、よ・・・』 彼女がきめら丸に蹂躙される光景を目にした瞬間、頭の中が真っ白になる。 更に絶望的なことに、薄れゆく意識の中で撒いたはずの触手ありすを視界の隅に捉えてしまった。 ゆっくりいじめ系2165 巨大ゆっくりの饗宴(後編)」?に続く
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/96.html
虐待成分全くなし なので、虐待を期待している方は読まれないほうがいいです。 最近、家に新しいゆっくりが住み着き始めた。 短い金色の髪に赤い小さなリボン、あまり見る事のできないるーみあ種の子供だ。 今は花に留まっている蝶に狙いを定めている。が、飛び付こうとしたるーみあを嘲笑うかの様にフワフワ蝶は跳んで行った。 結果、るーみあはそのまま蝶の止まっていた葉に突っ込んで動かなくなった。 「…だめなのかー」 切羽詰ってるんだかないんだか、うつ伏せのままるーみあは呟く。 こいつも一応捕食種に分類されている筈なんだが、狩りが凄い下手なのだ。 初めて会った時も、こいつは庭の柵の前で寝転んでいた。 理由は、呆れる事に腹が減っていたからだ。 まりさはともかく、のんびり屋のれいむにだって食える蝶をいまだに食べれないで追っかけまわしているゆっくりなんてこいつくらいだろう。 家の中にいるめーりんに教えを請えばこいつの狩りも上達するんだろうが、こいつは夜行性。めーりんは夜遅くに起きている所を見たことがないから無理だ。 じゃあゆふらんを呼べばいいだろうがと友人は言ったが、ふらんは手足があるのでるーみあの参考にはならない。それに今は散歩に出かけていないし… 結局、こいつは一人で頑張るしかないのだ。 「ほれ、どうせ獲れないんだから飯やるよ」 俺は帰り道に買ってきたチーかまの封を開けて一本取り出し、先っぽを鋏で切り落としてビニールを剥いて差し出す。 だが、るーみあは寄ってこない。 「どうしたんだ?」 るーみあに声を掛けると、のんびりとした返事が帰って来た。 「るーみあだっておにいさんにたよらないでごはんをとるのだ~」 そういって再び蝶に飛び掛る。 でも、結果はさっきと変わらない。 けれど、るーみあが頑張ろうとしているんだから見守ろうと思い黙って見る。 「ちょうさんまつのだ~」 捕食種らしくないのんびりとした声。 これがゆふらんだったりすればもっと迫力もあるのだろうが、るーみあのそれは小さい子供が蝶を追いかけるそれと変わらない。 結局いつまで経っても捕まえられず、蝶はどこかへ行ってしまった。 後には、色々な所に突っ込んだせいで土で汚れたるーみあが残された。 「ほら、もう意地になってないでこいつを食えよ」 るーみあを持ち上げて隣に移動させ、剥いたままだったチーかまを差し出す。 でも、るーみあは食べようとしなかった。 それどころか泣いているではないか。 「そんなに蝶を捕まえられなかったのがショックなのか?」 俺の言葉にるーみあは体を横に振る。 「ちがうのだ… るーみあはこのままじゃいけないのだ…」 「いけないって、何がだ?」 聞き返すと、るーみあはポツリポツリと答え始めた。 「るーみあは… このままおにいさんにあまえていたらだめなのだ…」 「なんでだ? これからゆっくり餌を獲れるようになれば良いじゃないか」 「おにいさんのめいわくになるから… じぶんでごはんとれるようにならなきゃだめなのだ… おにいさんにすてられたら… ごはんとれなきゃいきていけないのだ…」 「俺は捨てたりなんかしないぞ? それとも、お前は誰かに捨てられたのか?」 俺の問いにるーみあは体を縦に振る。 「本当なのか? お前、親に捨てられたのか?」 「ちがうのだ… るーみあはおかあさんのことよくおぼえてないけど… そだててくれたおかあさんがいるのだ…」 「それで?」 「るーみあはまりさとれいむのおかあさんにひろわれたけど、おいだされたのだ…」 「追い出された?」 「そうなのだ… るーみあはおかあさんたちに『せっかくひろってやったのにぜんぜんごはんとれないんじゃいらないよ』って、そういわれたのだ…」 言われた時の事を思い出したのか、るーみあはポロポロ涙を流している。 おそらく捕食種だからって理由でそのれいむとまりさはるーみあを利用しようとした。 れいむやまりさ等の普通のゆっくりにとって、捕食種は絶対的な存在だからだ。 きっと捕食種であるるーみあさえ居ればもっと簡単に餌を集められると二匹は考え、るーみあを拾ったのだ。 しかし、るーみあは普通のゆっくりよりもどんくさい種である。 満足に餌も集める事ができないと理解した二匹は、食い扶持が増えるだけと判断して追い出した。 大方こんなところだろう。全く、大人のゆっくりが子供を利用しようとするなよ… 「なあ、るーみあ」 「うぅ…」 泣いているから声は小さいが、気にせず俺は言葉を続ける。 「確かにお前は駄目な奴だよ」 「わかっているのだ…」 「れいむにだって簡単に獲れる蝶を自分じゃ獲れないどんくさい奴だし、野生にこのまま出たら間違いなく飢え死にだろうな」 「ごめんなのだ…」 俺の言葉によって涙の零れる量が増えていく。 落ち込ませるのはここまでだ。 「でもな、育ての親のゆっくりはお前を捨てたかもしれないけど、俺は捨てないよ」 「でも、でも…」 「お前はまだ子供だから今は全然獲れないだけで、いずれ大きくなればきっと獲れるさ」 「ほ、ほんとうなのか?」 たった一言で涙声から段々元の声に戻ってきている。元気が出てきてなによりだ。 「ああ、お前はまだそんなにたくさん跳ねれないだろ? でも、体が大きくなれば勢いよく跳ねれるようになる。だから、さっきの蝶だって簡単に捕まえられるようになるさ」 「そーなのかー!!」 俺の言葉に希望を見出したのか、るーみあは嬉しそうに口癖の『そーなのかー』を口に出した。 さて、喜んでくれたんなら飯をやるか。 「さあ、今はとにかく一杯食べて大きくなれよ」 「わかったのだ!!」 差し出してやったチーかまをバクバク食い始めたので、二本目のチーかまを出してやる。 ああ言ったけれど、俺にはこいつが本当に立派な捕食種になれるとは思えなかった。 でも、どこかで化けるかもしれないとも心の隅で思っている。 「おにいさんもういっぽんほしいのだ~」 俺の考えてる事なんて全く分かってないるーみあに三本目を渡してやる。 まあ、今は見守ってやろう。 暗い森の中、飛んでいた私はれみりゃに追われている二匹のゆっくりを見つけた。 跳ねながら口論をしている器用なれいむとまりさだ。 興味があったので、ちょっとだけ高度を下げて耳を傾ける。 「まりさがるーみあをおいだすからおとりがいないんでしょ!! どおしておいだしちゃったの!!」 「そんなのしらないんだぜ!! えさをとれないあいつがわるいんだから!!」 「そもそもるーみあをつれてきたのだってまりさでしょ!! 『こいつがいればらくできるぜ』なんていってたのにるーみあはぜんぜんやくにたたないし!!」 「まりさはれいむをらくさせるためにつれてきたのにそんなこというのはひどいんだぜ!!」 「らくできないのはまりさがえさとるのがへただからでしょ!! やくたたずなまりさがれみりゃにくわれてね!!」 「いやなんだぜ!! そんなこというれいむがしねばいいんだぜ!!」 醜い言い争いを繰り広げていた二匹は、後ろにれみりゃがいるのに体当たりを仕掛け始めた。 後は追いつかれて食われるだけだろう… 話の内容を聞く限りあいつらは碌な奴じゃない。 ああいう奴がお母さんに意地悪するんだから、助けなくてもいいだろう。 私は羽を動かして高度を上げる。 今日の夜の散歩はもう終わりだ。 後ろからゆっくり二匹の悲鳴が聴こえてきたが、興味がないので無視する。 そういえば、今日あの子は自分で虫を獲れただろうか? 最近住み着いたるーみあの子供。自分に妹ができたみたいで正直嬉しい。 今はまだ小さいから無理だけど、いつか一緒に夜の散歩を楽しみたいな… 終 こんな駄文を最後まで読んでいただきありがとうございます!! Takataさんのゆっくりいじめ系58 ゆっくりるーみあを読んでから、どうしても書きたかったるーみあをやっと書けました!! 勝手に書かせてもらいTakataさんごめんないさい。 今回書いたの切欠は、落ち込んでる子に追い討ち掛けてから励ましてやって、それで元気になったら可愛くないだろうか?という単純な理由です。 皆さんはどうでしょう? 自分は可愛いと思います。 個人的にるーみあの中身はチーズドックの中身のチーズです。 だから男がるーみあにあげた餌もチーかまにしました。 ちなみに、今度から某所で名前を頂いたので名乗らせていただきます。 名前は『大貫さん』です。 最初は音声変更の人でしたが、後書きをカタカナで書かなければならないので『大貫さん』にしました。 これからもよろしくお願いします!! 最後に、本当に読んでくださりありがとうございます!! 御目汚し失礼!! 書いた作品 ゆっくりいじめ系352 虐められるゆっくり ゆっくりいじめ系382 ある馬鹿なゆっくりの話 ゆっくりいじめ系394 きめぇ丸 ゆっくりいじめ系421 めーりんとこうりん ゆっくりいじめ系488 ゆっくり飼ってます ゆっくりいじめ系497 携帯でチマチマ書いてみた ゆっくりいじめ系571 みんなで食べよう ゆっくりいじめ系572 きめぇ丸その後 ゆっくりいじめ系596 ゆこまち ゆっくりいじめ系611 どこで何が狂い出したのか… ゆっくりいじめ系628 鳩と餌と糞 ゆっくりいじめ系793 誰かがやらねばいけないこと ゆっくりいじめ系823 小ネタ7 幽香×ゆっくり系9 ある馬鹿なゆっくりの話2 ゆっくりいじめ小ネタ125 虫眼鏡 ゆっくりいじめ小ネタ128 ゆっくりが大好きだ!! ゆっくりいじめ小ネタ140 ガラス
https://w.atwiki.jp/yukkuri/pages/148.html
各キャラ紹介文 風見 幽香 ゆっくり村の日常1 ここは げんそうきょう の ちいさな むら おいしい おいもをそだててる 風見 幽香さんがすんでいます /三三三三\ /______\ ,ヘ´ハ三三三三三三三三三三三三\ x〈三三三 '三三三三三三三三三三三三\ |三三三 ノ / i ハ i ハ i i i 三三三\ この村にも |三三三 ノ i ハ- / i ハ‐/、'; ;' / i〈 三三三| 春が来たっぺ \三三三イ! | ;'i (ヒ_] V ヒ_ン ) V / イ 三三/ \三三 レヘ/ |"" ,___, "" .ル' /ハ 三/ うんめぇ芋さ作るっぺ \三三 ハ ハ. ヽ _ン / ( 〈 ヽ/  ̄〈 ノ ! >、,,__ _,. イ ノ ( )( レ'i# / ヽ /レ"#/ ヽ / |##\/i ̄ ヽノ'"##〈 ) ■春のゆっくり村 。 .,. '⌒`ヽ、, -'⌒'- , . 。 . . ,, '"⌒ヽ . , -'" ... .... ` .... ヽ.. .` , -'"` -'"`' ,, '" ;'゙~`、 。 ,, '"... ... ....`ヽ , -'" , -'⌒'- ,,,, -'゙´`- ,,,, -'" ノ ヽ ,,''.,,. .゙、, -'"` -'".. . .. .. .. .. .... )'" / ,,,,,,, ,, ,l.,.,._____.................. 彡ミノ;ミ;;ミ ,.,.,. - , ... . . . .. . . ヽ /\....ヽ,"'-, '.ノ,,,,.;八"""''"´"/i"'|il|"''"´ ,., ヽ,.,.,., ;;;; ⌒; ヽ l;田;;;l ̄l.,.,))_|田|_|_8.__ノ ノ "" ,---- ,. .. .`"''"'"'" ⌒.. .ヽ. ; ; .. . ( (───、 ──-'" /\;,,,,,, ヽ、.. .. ... ⌒; ,.. .); . . ;;ヽ ヽ^ \\ . .. .. . |;;;;;;|_田__| .. . .. ,,、 ヾヽ/ノノ;;;ノ.'- ;; ;; ; ... ; ;) ) ; ; \\ ,,,'´゙゙゙ "'| i | l|"''゙~^^゙^^~^'''^^゙゙^^゙^^゙゙゙''^^~^^^゙ ^´´^^゙゙'''~~~^'゙^^^^゙ ■みんなで作物を育てるべ ,.へ ___,.へ __,,. --─'──`<.,,/ ト、 ,. '" `'く ト. ∧ / ゝ____,.へ--、へr-、ノ i、 ! | /! V i__,.へ!_,./--'─'--'-<ヽi__/ Y | /」 __i. r'へ,.イ / ハ ハ i `ヽ7、.| .|/ ∠__,.ヘ `Y´ / / ノ__,/,.ィ レ' 、!__ハ i i iヘ| | > /iヽ. i イハ ハ| (ヒ_] ヒ_ン !_!ィヘ.| .|─ !/ !., | V |' " ,___, "ハハノ.| |>─ ∧ `ヽ、ノ 〈 ハ. ヽ _ン .从ヽレi. | ─ V /!〈rヘハ!|>,、 _____, ,.イハ ハ〉 レ' ─ |/ `⊥ ⊥´ ___/│ヽ / |\____ / / /| / / / | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'| | ─ | 炒った豆 | | | rr=-, r=;ァ. | | ─ | /// ///"' | | ─ | 'ー=-' | /| |_________|/ | | .| o o | | | ミ || o || o | | | / パカッ | / |/ o o |/ o o バラバラバラバラ o o w w w ⌒ ⌒ _ \`ヽ、 ニョキニョキ \, V ,、 / ̄ ̄ ̄ ̄\ `L,,_ ヽY/ /  ̄  ̄ |ヽ、) r''ヽ、.| / _,. 、_ \ .| `ー-ヽ|ヮ | (◯), 、(◯) | / | | " 'ー=-' ̄ " | _人人人人人人人人人人人人_ / | \ ノ > 私の出番のようだな!!! < | | \ /  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ,.へ_ ノ_,.-ァ  ̄ ̄ ̄ ̄ |_,,....,,_ / w w w w ⌒ ⌒ w _ \`ヽ、 ニョキニョキニョキニョキ \, V ,、 / ̄ ̄ ̄ ̄\ `L,,_ ヽY/ / .  ̄ .  ̄ . |ヽ、) r''ヽ、.| / _,. 、_ \ / .  ̄ .  ̄ . `ー-ヽ|ヮ '| (◯), 、(◯) |/ _,. 、_ \ | | " 'ー=-' ̄ . " | _人人人人人人人人人人人人_| (◯), 、(◯) | | \ . . ノ > イモより萃香だよな!!! <| " 'ー=-' ̄ " | / .  ̄ .  ̄ . \ /  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄\ . . ノ / _,. 、_ \  ̄ ̄ ̄ ̄ \ /,,....,,| (◯), 、(◯) | / .  ̄ .  ̄ . すいか畑 w w w w ⌒ ⌒ w ■まんじゅう達のお手伝い _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_o-''" `''> イモの種蒔き手伝うよ!!! < oヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^o o o o | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ o ___ _____ ______. o | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ o ネ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ、_''._,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 、ン 'r ´ ヽ、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 i ,'==─- / -─==',.r-'ァ'"´/ /! /ハ ハ ! iヾ_ノ/ | i./イル_ /イ人レン/i イ i. /o!イ´ ,' | /_// V 、!__ハ ,' /,ゝ. o |. i、|. | / ヒ_] ヒ_ン) iイリ/ o`! !/レi'/ヒ_] ヒ_ン レ/ ノ | iヽ「 ! "" ,___, "" !/.,' ノ ! ,___, " i .レ .| |ヽ L」. ヽ _ン ,.'」 o ( ,ハ ヽ _ン 人! ヽ |イ|| |ヽ、 ,イ|| |,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ レル. `. ヽ-一ヽ´ルレ o \ \ \ \ / / / / o w w w w w ⌒ ⌒ w ⌒ ⌒ ,.‐‐、 ,.-‐-、 ,.‐‐、 ,.-‐-、 ,.‐‐、 ,.-‐-、 く__,.ヘヽ. / ,ー、 〉く__,.ヘヽ. / ,ー、 〉く__,.ヘヽ. / ,ー、 〉 \ ', ! i / /´ \ ', ! i / /´ \ ', ! i / /´ w w w w w ⌒ ⌒ w ⌒ ⌒ ,-、 nn ,-、 nn. r-、 _00 / '┴'r' r-、 _00 / '┴'r'. | '´ r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 / | '´ r┘ !「`L00、|.l└ク_;厂 /. | 「| | l| |Ln r┘|.l _lニユ、 ./ . | 「| | l| |Ln r┘|.l _lニユ、 ./.  ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ / / /  ̄└r''"´]_ l| | r゙=゙┐ |└ァ / / / 、ヽ、 ,ゞ´_ | l| |「二 7 .|.l └′/ / / 、ヽ、 ,ゞ´_ | l| |「二 7 .|.l └′/ / / . \\`´ | |. l| l 〈 / 、 ! . \\`´ | |. l| l 〈 / 、 ! ,.‐‐、 ,.-‐-、 ,.‐‐、 ,.-‐-、 ,.‐‐、 ,.-‐-、 く__,.ヘヽ. / ,ー、 〉く__,.ヘヽ. / ,ー、 〉く__,.ヘヽ. / ,ー、 〉 \ ', !-─‐-i / /´ \ ', !-─‐-i / /´ \ ', !-─‐-i / /´ / `ー' ー' ヽ / `ー' ー' ヽ / `ー' ー' ヽ / /, /| , , ', / /, /| , , ', / /, /| , , ', イ //-‐/ i L_ ハ ヽ! iイ //-‐/ i L_ ハ ヽ! i イ //-‐/ i L_ ハ ヽ! i レ ヘハi (ヒ_] ヒ_ン) ト、!| | レ ヘハi (ヒ_] ヒ_ン) ト、!| | レ ヘハi (ヒ_] ヒ_ン) ト、!| | !, |7"" .. " 、 | | !, |7"" .. " 、 | | !, |7"" .. " 、 | | | 从 'ー=三=-' 从 | .| 从 'ー=三=-' 从 | | 从 'ー=三=-' 从 | レ' |> .,,_ __ イ/ .i レ' |> .,,_ __ イ/ .i レ' |> .,,_ __ イ/ .i うどん畑 w w w w ■お礼の手紙 _,,....,,_ .-" ` ..、 ヽ `' .、 | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ `! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ ,' ノ !'" ,___, "' i .レ' 農家のばっちゃへ。 ( ,ハ ヽ _ン 人! ,.ヘ,)、 )>,、 _____,/ ̄/ ̄/ ( 二二つ / と) | / / / |  ̄| ̄ ̄ _,,....,,_ .-" ` ..、 ヽ `' .、 | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ いつも畑で穫れた `! !/レi' rr=-, r=;ァ レ'i ノ うどんやバナナを分けてくれて感謝なんだぜ。 ,' ノ ! '  ̄ ,___, ̄"' i .レ' ( ,ハ ヽ _ン 人! ,.ヘ,)、 )>,、 _____, / ̄/ ̄/ ( 二二つ / と) | / / / |  ̄| ̄ ̄さっき、イモを植えてた場所にタバコとコーヒーをたくさん植えといたぜ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || || w w w w w ⌒ ⌒ w ⌒ ⌒ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∬ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ ∫ [ ̄]'E [ ̄]'E w [ ̄]'E w [ ̄]'E [ ̄]'E [ ̄]'E [ ̄]'Ew [ ̄]'Ew [ ̄]'E w ⌒ ⌒ w ⌒ ⌒ _,,....,,_ .-" ` ..、 ヽ `' .、 | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ `! !/レi' rr=-, r=;ァ レ'i ノ 収穫したらまた分けてくれよな ,' ノ !'" "' i .レ' 楽しみにしてるぜ。 ( ,ハ 'ー=-' 人! まりさ ,.ヘ,)、 )>,、 ____/ ̄/ ̄/ ( 二二つ / と) | / / / |  ̄| ̄ ̄ ■ゆっくり村放火事件 . 从从. ( ). ヽ/ __ _||___ ______ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 'r ´ ヽ、ン、 ,'==─- -─==', i i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .|| !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i | _人人人人人人人人人人人人人人人_ L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| > ゆっくりリレーしていってね!!! < | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´. 从从 / 三 フッ ヽ/ __ _||___ ______ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 'r ´ ヽ、ン、 〃 ̄ヽニ ,'==─- -─==', ir'-'|.| O |三 i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |`'ーヾ、_ノニ レリイi ( ] L _ ).| .|、i .|| | ,| !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i | ,-/ ̄|、 . L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ー---‐' | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ _,,....,,_ 从从-''" `'' ( )ヽ \ ヽ/ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _||___ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ _,,....,,_ 从从-''" `'' ( )ヽ 从从 从 从 ヽ/ | ノ从从从 从从从 __ _||___ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 从从从从从从二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==iゝ、イ人レ/_ル==', ir-从 ´/ 从从 ハ 从从 ! iヾ_ノ i イ (ヒ_] ヒ_ン )ヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi/// ,___, /// | .|、i .||`!从!/レ' (◯), 、(◯) レ'i ノ !Y!. ヽ _ン 「 !ノ i | 走れ!霧雨!!!,' ノ !'" ,rェェェ、 "' i .レ' L.',. L」 ノ| .| ( ,ハ |,r-r-| 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、_`ニニ´_,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ 。 .,. '⌒`ヽ、, -'⌒'- ,ワー . 。 . . ,, '"⌒ヽ . , -'" ... .... ` .... ヽ.. .` , -'"` -'"`' ,, '" ;'゙~`、 。 ,, '"... ... ....`ヽ , -'" , -'⌒'- ,,,, -'゙´`- 从从 ノ ヽ ,,''.,,. .゙、, -'"` -'".. . .. .. .. .. 从从 )'" / 从从从 ,l.,.,._____.................. 彡ミノ;ミ;;ミ ,.,.,. - , ... .从从 . . 从从ヽ /\从从ヽ,"'-, 从从八"""''"´"/i"'|il|"''"´ ,., ヽ,.,.,., ;;;; ⌒; ヽ l;田;;;l ̄l.,.,))_|田|_|_8.__ノ ノ "" ,---- ,. .. .`"''"'"'" 从从ヽ. ; ; .. . ( (───、 ──-'" /\从从从从从... ⌒; ,.. .); . . ;;ヽ ヽ^ \\ . .. .. . |;;;;;;|_田__| .. . .. ,,、 ヾヽ/ノノ;;;ノ.'- ;从从.. ; ;) ) ; ; \\ 从从从 ,,,'´゙゙゙キャー "'| i | l|"''゙~^^゙^^~^'''^^゙゙^^从从~^^^゙ ^´´^^゙゙'''~~~^'゙^^^^゙从从 _人人人人人人人人人人人人人人人_ > ゆっくり燃えていってね!!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ _,,....,,_ 从从ヽ 从从 从 从 ( )ヽ 从从 从从 ヽ/ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _||___ ______ 从从从从从从r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´// 从从 ハ 从从 iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`!从从レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ _人人人人人人人人人人人_ > 朝刊でーす!!! <  ̄^Y^^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ~─~─~─~─~─~─~─~─~─~─~─~─ 幻想史○年×月▲▲日 火曜日 ( 朝刊 ) ──────────────────────── ──────────────────────── ゆっくり村全焼!!!!ゆっくり消火してたら鎮火全然間に合わず __________ ____ ┌───ー┐ |. , -'" ... .... ` .... ヽ.. | |i i i i i i i i | ┬┴┬ | |-'" ..., -'!⌒'- ,,,, -'゙` - | |!!! !!!┌ー゙┐ .| ヽ、 ノ .| |从 )'" / 从从从゙ .| |!!! !!!..| 農 |゙ | /\ | |从ヽ /\从从ヽ- , | |--- | 家 |゙ | .ノー┐ | |⌒; ヽ l;田;;;l ̄l.,.,))゙,__| |!!!!!!!!.| の |゙ | ヽ、ノ | | 从从ヽ. ; ; .. . ( (─| |!!!!!!!!.| 芋 |゙ | `o | |; ,.. .); . . ;;ヽ ヽ^| |-- .| お | | | |__________________| |iiiiiiiiii_| ば |゙ |! 立 r'´ |犯人は紅美鈴とのタレ込みも.|iiiiiiiii゙.| ち | . | 木ノ丁 .| ‐───────────┘ー--| ゃ | | |ヨ Ei . | .!!!!!!! !!!!!!!! !!!!!!!!! !!!!!!! !!!!!!!! | !!!!!!!!| ん | | | .耳 | | .!!!!!!! !!!!!!!! !!!!!!!!! !!!!!!! !!!!!!!! | !!!!!!!!| 衝 | .└───ー┘. ──────────────!| 撃 | ┌───┐ iiiiii iiii iiiii | iiiiii iiiiiiiiiiiiii | iiiiiiiiiii iiiiiiiiiiiii| | !! ! |゙.| レ´|`)゙| iiiiii iiii iiiii | iiiiii iiiiiiiiiiiiii | iiiiiiiiiii iiiiiiiiiiiii| └─┘| `ノ´ ゙| _,,....,,_ 从从ヽ 从从 从 从 ( )ヽ 从从 从从 ヽ/ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _||___ ______ 从从从从从从r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´// 从从 ハ 从从 iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`!从从レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ 実行犯 黒幕 タ レ コ ミ _,,.. -‐ ''' "´ ̄ `"'' 、 , '"´ ____/ヽ.__ ヽ. i \ 龍. / i. ,ゝ. 、 |,/\| ノ_,ノ, .,' `"'' ー`ーー--─ '' "´ ヽ. .,' ; ' ; i i ; ', | / / /! ハ ハ / ', , i | | i i !,|/__,.!,/ .レ' 、!__;'レ | | | | | ;イ (◯), 、(◯) |-!ヘ;」 .| |__;ハ| |リ'" rェェェ、 "' i | .| | └リ .|,r-r-| ,.イ | | i 〈 >,、 `ニニ´ イ ;{、_;! | i r´ ̄〈 Yヽ ---イ-、ヽ〈Yノi | i/ }ンゝ ヽ(> )、 } { .| i, } ヽ -─ ヽレ'`ヽ, .L /|_くイ_,,-─、ノ /´⌒`i⌒ヽr__ノ iヽ、 ヽ´ イ ヽi 誤認逮捕 ,.へ ∠______ヘ\ _,|/ ',_7.._ ,. '" `ー──'ヽ、 `ヽ、 / i i ; ヽ; ', / / 、 ハ ハ ハ ハ ! イ i / ハト、_レ' V,.イレ/ ! | ニタァ __r‐┐_!イ_/ レ;イrr=-, , r=;ァレ'i | 「「] [|  ̄|,.!、 iハ! "" ""/! | | | 【○】 |-,i /l. 'ー=三=-' / ハ ハ | ,(ヽ、====,/ ! />.、  ̄ ,.イ/ー'、/!/ iヽヽ、 ̄ iVレ>''/`T'''T〈/ ハ〈 ヽi`'ー-、, 'く_/´' ! /|// 〉 `ヽ ヘ 'く / ヽ! レ 〈_r,へ_ _/ 真の黒幕 : /三三三三\ : :/______\ : :,ヘ´ハ三三三三三三三三三三三三\ : :x〈三三三 '三三三三三三三三三三三三\ : :|三三三 ノ / i ハ i ハ i i i 三三三\ : :|三三三 ノ i ハ- / i ハ‐/、'; ;' / i〈 三三三| : オラの芋畑が ・・・ :\三三三イ! | ;'i (◯) V (◯) V / イ 三三/ : : \三三 レヘ/ |"" ,rェェェ、 "" .ル' /ハ 三/ : :\三三 ハ ハ.. |,r-r-| / ( 〈 ヽ/ : : ̄〈 ノ ! >、`ニニ´. イ ノ ( )( : :レ'i# / ヽ /レ"#/ ヽ : :/ |##\/i ̄ ヽノ'"##〈 ) : : /三三三三三三三三三三三三\ : : /三三三三三三三三三三三三三三三\ : : x〈三三三三 '三三三三三三三、 三三三三三\ : ∫ : |三三三三三ゝ" ヽ 三三三三三| : : |三三三 ノ / i ハ i ハ i i i 三三三三三| : ∫ xー‐‐': \三三 ノ i ハ- / i ハ‐/ー- ;' / i 三三三三三| : オラの芋畑が ・・・ ,.イ ̄ : | イi -/-‐' V ≦乏 V / イ 三三三三| : ∫ ,.イ : レリイ.圷旡≧/ / / | | ル' /ハ 三三三三| : ∫ / |.j ,l : .|iハ | |/ / / /| | レ ( ( 三三/ : /|.! i| : |! i | | , -- 、 | | / ) ( 三/ : ,. -─r-/.|i .l| : |ヽヽ、 ー'⌒ー' ィ ( 〈 ) ̄ : / : \ ` ー--─ /レ () / : { : } ;>─く `ー)´ メ : 丶 : r’´. ` - _ ( / : ` ‐-'-一'´ヽ;hn : _,L _ : r| | |∩ : /. ` ヽ : /三三三三\ /______\ ,ヘ´ハ三三三三三三三三三三三三\ x〈三三三 '三三三三三三三三三三三三\ |三三三 ノ / i ハ i ハ i i i 三三三\ |三三三 ノ i ハ- / i ハ‐/、'; ;' / i〈 三三三| \三三三イ! | ;'i (ヒ_] V ヒ_ン ) V / イ 三三/ \三三 レヘ/ |" U,___, U" .ル' /ハ 三/ …焼き芋…食うだか? \三三 ハ ハ. ヽ _ン / ( 〈 ヽ/  ̄〈 ノ ! >、,,__ _,. イ ノ ( )( i# / ヽ /レ"#/ ヽ / |##\/i ̄ ヽノ'"##〈 ) _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人人人_-''" `''> や゛ぎい゛も゛、お゛い゛じがっ゛だよ゛!!!<ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ__,.イ人レ、!__ルヽイ i .|!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイ〓〓〓/ /〓〓〓| .|、i |`! !/レi'〓〓〓 / /〓〓レ''i ノ !Y!".| |/ / / / | |「 !ノ i .|,' ノ ! | |/ / / / | | i ..レ' L.',. .| | , --- 、.| |L」 ノ| .| ( ,ハ | | , --- 、 | |人! | ||ヽ| | ー'⌒ー' | || ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、ー'⌒ー'_,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ ._人人人人人人人人人人人人人人人_ > ごめ゛ん゛な゛ざい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!<  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ /三三三三\ /______\ ,ヘ´ハ三三三三三三三三三三三三\ x〈三三三 '三三三三三三三三三三三三\ |三三三 ノ / i ハ i ハ i i i 三三三\ お、おらの村が燃えてしまったぺ |三三三 ノ i ハ- / i ハ‐/、'; ;' / i〈 三三三| これからどこでゆっくりすれば \三三三イ! | ;'i圷旡≧/ /≦乏V / イ 三三/ いんだべ… \三三 レヘ/ | | |/ / / / | |.ル' /ハ 三/ \三三 ハ ハ.| | , -- 、 | | / ( 〈 ヽ/  ̄〈 ノ ! >、ー'⌒ー' イ ノ ( )( レ'i# / ヽ /レ"#/ ヽ / |##\/i ̄ ヽノ'"##〈 ) ここにはみんながいるし、土や風や太陽はどこにもいかないよ ゆっくりやり直せばいいじゃない _,,....,,_-''" \ /三三三三\ヽ \ /______\ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ ,ヘ´ハ三三三三三三三三三三三三\ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__x〈三三三 '三三三三三三三三三三三三\ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7三三三 ノ / i ハ i ハ i i i 三三三\ 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7三三 ノ i ハ- / i ハ‐/、'; ;' / i〈 三三三| - -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ 三イ! | ;'i圷旡≧/ /≦乏V / イ 三三/イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ三三レヘ/ | | |/ / / / | |.ル' /ハ 三/レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ \三三 ハ ハ.| | , -- 、 | | / ( 〈 ヽ/ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |,' ノ !'" ,___, "' i .レ'  ̄〈 ノ ! >、ー'⌒ー' イ ノ ( )( L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! レ'i# / ヽ /レ"#/ ヽ | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ / |##\/i ̄ ヽノ'"##〈 ) レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ ■ゆっくり村、消滅 「「 。 .,. '⌒`ヽ、, -'⌒'- , . (‥)三 ・ ~ シュルシュルシュル . , -'" ... .... ` .... ヽ.. .` , -'"` -'"`' ,, '" ;'゙~`、 。 ,, '"... ... ....`ヽ , -'" , -'⌒'- ,,,, -'゙´`- ,,,, -'" ノ ヽ ,,''.,,. .゙、, -'"` -'".. .... )'" / ,,,,,,, ,, ,l.,.,._____.................. 彡ミノ;ミ;;ミ ,.,.,. - , ヽ /\....ヽ,"'-, '.ノ,,,,.;八"""''"´"/i"'|il|"''"´ ,., ヽ,.,.,., ⌒; ヽ l;田;;;l ̄l.,.,))_|田|_|_8.__ノ ノ "" ,---- ,. .. ⌒.. .ヽ. ; ; .. . ( (───、 ──-'" /\;,,,,,, ヽ、.. .. ... ⌒; ,.. .); . . ;;ヽ ヽ^ \\ . .. .. . |;;;;;;|_田__| .. . .. ,,、 ズ ガ ー ン _ .. _ / \ /, '⌒ l.r‐-、.`、 / ( 八 ) ヽ 。 .,. '⌒`ヽ、, -'⌒'- , ( ー-' `ー-' ノ . 。 ,, '"⌒ヽ . , -'" ... .... ` .... ヽ.. .` ー┐ (_八_)┌-' 、 。 ,, '"... ... ....`ヽ , -'" , -'⌒'- ,,,, -'゙´`- ,,,, - `ー┐┌┘ ,,''.,,. .゙、, -'"` -' .... )'" / ,,,,,,, ,, ,l.,.,.___-======' ,=====- ,.,.,. - , ヽ /\....ヽ,"'-, '.ノ,,,,.; -====' ,=====-' ,., ヽ,.,.,., ⌒; ヽ l;田;;;l ̄l.,.,))_|田|_| -==' ,==- ,---- ,. .. ⌒.. .ヽ. ; ; .. . ( (───、 ,r-‐┘└-‐ /\;,,,,,, ヽ、.. .. ... ⌒; ,.. .); . . ;;ヽ ヽ^ \\ . .. .. . |;;;;;;|_田__| .. . .. ,,、 て / ,,-",-''i|  ̄|i''-、 ヾ { (" ./ i {;;;;;;;i| .|i;;;;;;) ,ノ ii ( l, `'-i| |i;;-' ,,-'" _,,-" "'-,, `-,,,,-'--''  ̄ ''ニ;;-==,_____ '" _,,--''" ._,,-'ニ-''ニ--''" ̄.i| ̄ |i-----,, ̄`"''-;; ''-`-,, ,,-'' 二-''" .--i| .|i "- ;; `、 ._,-" /  ̄"''--- i| |i ヽ i .( { (i(____ i| .|i _,,-' / } `''-,_ヽ ''- ,,__,,,, _______i| .|i--__,,----..--'''" ノ,,-' "--;;;;;;;;;;;;;;;;;""''--;;i| .|i二;;;;; ---;;;;;;; --''"~  ̄ ̄"..i| .|i .i| |i i| |i 。 .,. '⌒`ヽ、, -'⌒'- .i| .|i . . ,, '"⌒ヽ . , -'" ... .... ` .... ヽ.. ..i| カ ッ ..|i~`、 。 ,, '"... ... ....`ヽ , -'" , -'⌒'- ,,,, -'゙´`-.i| |i. .゙、, -'"` -'".. . .. .. .. .. .... )'" / ,,,,,,, ,, ,.i| ,,-、 、 |i;;ミ ,.,.,. - , ... . . . .. . . ヽ /\....ヽ,"' i| ノ i トiヽ、_.|i,., ヽ,.,.,., ;;;; ⌒; ヽ l;田;;;l ̄l.,.,i|/"ヽ/ iヽ! ノ Λ ヽ|i__n、ト、 .. .`"''"'"'" ⌒.. .ヽ. ; ; .. . ( (───、 ──-'" /\;,,,,,, ヽ、.. .. ... ⌒; ,.. .); . . ;;ヽ ヽ^ \\ . .. .. . |;;;;;;|_田__| ~─~─~─~─~─~─~─~─~─~─~─~─ 幻想史○年×月▲▲日 水曜日 ( 号外 ) ──────────────────────── ──────────────────────── 時報失敗でゆっくり村消滅??!!非道のうどんミサイル攻撃!!!! __________ ____ ┌───ー┐ | _ .. _ | |i i i i i i i i | ┬┴┬ | | / \ | |!!! !!!┌ー゙┐ .| ヽ、 ノ .| | /, '⌒ l.r‐-、.`、. | |!!! !!!..| 農 |゙ | /\ | | / ( 八 ) ヽ.. | |--- | 家 |゙ | .ノー┐ | | ( ー-' `ー-' ノ' | |!!!!!!!!.| の |゙ | ヽ、ノ | | ー┐ (_八_)┌- | |!!!!!!!!.| 芋 |゙ | `o | | `ー┐┌┘ | |-- .| お | | | |__________________| |iiiiiiiiii_| ば |゙ |! 立 r'´ |犯人は紅美鈴とのタレ込みも.|iiiiiiiii゙.| ち | . | 木ノ丁 .| ‐───────────┘ー--| ゃ | | |ヨ Ei . | .!!!!!!! !!!!!!!! !!!!!!!!! !!!!!!! !!!!!!!! | !!!!!!!!| ん | | | .耳 | | .!!!!!!! !!!!!!!! !!!!!!!!! !!!!!!! !!!!!!!! | !!!!!!!!| 激 | .└───ー┘. ──────────────!| 怒 | ┌───┐ iiiiii iiii iiiii | iiiiii iiiiiiiiiiiiii | てゐ さん | !! ! |゙ | レ´|`)゙| iiiiii iiii iiiii | iiiiii iiiiiiiiiiiiii | 行方不明 | └─┘| `ノ´ ゙| 各キャラ紹介文 風見 幽香 ゆっくり村の日常1
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1367.html
※前半は虐待成分無し 長いです 自分は何から逃げているのか。 男の頭はさっきからその問いかけを繰り返している。 「はっ・・・!はぁっ・・・・・!!」 夜の帳の降りきった森の小道に、男の走る足音と荒い息づかいだけが聞こえる。 逃げ始めてからどのくらいになるだろうか。 男は村の中でも比較的若い樵(きこり)であり、この日も遅くまで斧を手に汗を流していた。 ここは幻想郷。妖怪が跋扈し始めるこの時間まで森にいたのは、何も男が迂闊であるからではない。 ここ一帯は村とはさほど離れているわけでもなく、妖怪が出た試しもない比較的安全な場所であるからだ。 しかし、そんなことは男にとって何の気休めにもならない。 自分を襲った「何か」に噛まれた右肩が熱い。 きっと明るみに出れば、ぞっとするような傷跡が広がっていることだろう。 「は・・・・・!!」 村の灯りが見えてくる。 男は最後とばかりにあらん限りの力を足に込める。 一気に畑を突っ切り、村の広場まで出ると、男の妻がいた。 「おかえり・・・・えっ!!」 村の広場についた男は、妻の驚く声にへたり込んだ。 (・・・・・あれは・・・・?) 妻に包帯を巻かれ、父親からの質問を受けながら、男は今一度、考える。 自分を襲ったあれは? 猪ではない。 熊でもない。 ましてや・・・妖怪でもない。 (あれは・・・確かに・・・) しかし、あり得ない。 あり得ないことだった。 「何にやられたんじゃ!?獣か、それとも」 「お父さん、今はこの人も混乱してるでしょうから・・・」 (確かに) 「うーん・・・・。」 起き抜けに、上白沢慧音は白い腕を大きく伸ばす。 青く澄み、天高く何とやらそのものの秋空が広がっている。 「・・・寝すぎたか。まあ、約束には間に合うだろう。」 時刻は昼。普段里の誰よりも早く起きる彼女にしては遅い時間だ。 無理もない。 つい最近までのうだるような暑さで、夜は寝付けず朝は汗の感触で目が覚めるということを繰り返してきたのだから。 朝寝は一年で一番過ごし易い季節の、ある意味最も簡単な満喫法と言える。 「いい季節になったものだ。」 起き上がり布団を畳むと、顔を洗うために立ち上がった。 「「先生、おはようございます」」 「うむ、おはよう。」 家を出た直後に寺子屋の教え子達とすれ違った。 「今日はどこ行くの?」 「ああ、隣の村へ行ってくるよ。」 「ふーん、いってらっしゃい!」 ちなみに、収穫期であるため寺子屋はしばらくお休みだ。農家にとって子どもも重要な労働力である。 慧音のところへ、隣村の村長が訪ねてきたのは昨夜だった。 「息子が襲われただと?」 「ええ・・。」 「私のところへ訪ねてきたということは、妖怪か。待っていろ、すぐに妹紅にも言って」 「いえ、襲ったのは妖怪ではないみたいなんです。それだけは本人がはっきりと。」 「では?」 「ええ、それが、本人も要領を得ないようでして・・・。とにかく、明日本人からの話を聞いていただけませんか?」 「大方熊か何かの仕業だろうが・・・・。」 歩みながら呟く。妖怪ではないにしろ、熊であるだけでも十分な脅威だ。 「しかし、確かめてみらんことにはな。」 村に着くと、子どもの声での挨拶が出迎えた。 「「お姉さん、こんにちは!!!」」 「こんにち・・・は?」 子ども達ではなかった。 ゆっくりれいむとまりさの二匹である。 「お前達・・・」 「ゆ!お姉さんこの村は初めて?ゆっくり案内するよ!」 「あ、ああ。」 別段初めてではないのだが、面食らってそう答えてしまう。 「行き先はどこなの?」 「そ、村長殿の家だ。」 「わかったよ!しゅっぱーつ!!」 ぴょんぴょんと慧音の前を跳ねて行く二匹。 (頭についているバッジ・・・) 「お前達、ゆっくりブリーダーのところのか?」 「そうだよ!れいむとまりさはこの村の道案内を任せられたんだよ!」 「楽しいか?」 「うん、楽しいよ!」 「まりさ達色んな人とお話しできるんだよ!!」 「そうか。」 慧音は驚いていた。 利己的かつ生意気な行動で駆除の対象となるゆっくりが、人間の手によってここまで 意思疎通が出来、しかも仕事を任せられるような存在になるとは。 二匹の後を追いかける慧音は、やがて畑にさしかかった。 並ぶ畑の中で一際目立つのは、向日葵を中心とした色鮮やかな花が躍る、畑としては小規模のものだ。 背の高い花のただ中で、慧音の腰くらいの身長の、チェック柄の服を着た女の子が立っている。 麦わら帽子姿でじょうろをかざすその姿は、花畑の中にあってひたすら牧歌的だ。 「奇麗だな。」 「ゆー!のうかりーん!」 「へ?」 帽子がくるっと向こうを向くと、慧音は再び目を剥いた。 そこにあったのは、緑髪のゆっくりの顔だった。 「この子もゆっくりなのか・・・?」 のうかりん。 四季のフラワーマスター・風見幽香に似た姿をもつゆっくりゆうか。 元々知能も身体能力もゆっくりの中では高く、更に固有の特徴として花を育てる。 極めて希少性の高い体つきとなると更にその傾向が強くなり、花の他にも人間が食べるような農作物も手がけるようになり、 見た目も麦わら帽子と農家風(?)となるため、のうかりんという呼称で呼ばれている。 「全部一人でやっているのか?」 「・・・ちぇん、手伝ってくれる。」 ややぶっきらぼうに慧音の質問に答えたのうかりんの背後から、ゆっくりちぇんが飛び出してくる。 「お姉さん!お客さんだねー、わかるよー。」 「慧音様、いらしてたんですね。」 背後からの声に振り向くと、一人の青年が立っていた。 「あ!おにーさん!!」 青年に駆け寄って行くれいむ達二匹。 「すると・・・お前がブリーダーなのか?」 「おかげさまで・・・先生。」 ゆっくりブリーダーの青年は、寺子屋の生徒だった。 「まさかあのお前がブリーダーとはな、驚いたぞ。」 「そうですか?あの頃から動物とか好きだったんですよ。」 「いや、お前が根気のいる作業が出来るとは思わなんだ。お前達の代で一番私の頭突きを食らったお前が。」 「はは、彼はいい加減頭が割れるんじゃないかともっぱらの噂でしたよね。」 「馬鹿者。」 談笑しながら村長の家へ向かう二人。足下にはおなじみの二匹。 「それはそうと。」 「何ですか?」 と、いきなり青年の手をとり、がしっと自分の手を重ねる。 「え」 「私は今、猛烈に感動している!!」 慧音の目には炎が宿っていた。 (始まっちゃった・・・) 青年は内心呟く。 「ゆっくりと人間との共存の可能性を見せてもらった!いち教育者として、お前に敬意を表する!!」 「せ、先生・・。」 「そもそも教育とは知性ある万物に施されるべきものであり・・・」 こうなったらもう止まらない。青年は引きつり笑いで言葉の奔流を受ける覚悟をした。 「ゆ?お姉さん、村長さんの家に行かなくていいの?」 「それはつまり・・・あ、いかんいかん、そうだったな。」 (・・・・ナイスまりさ!!) 「ところで慧音様、村長の家には何の御用で?」 「ああ、それがだな。」 ふと表情を引き締める慧音。 「お父上から話は聞いた。その傷、森でやられたのか?」 「はい・・・・。」 村長の家に着いた慧音は、早速村長の息子ー男と対面していた。 庭では青年とれいむ、まりさが遊んでいる。 「妖怪ではないと聞いたが、君を襲ったものは何なのだ?」 「・・・・。」 「暗い中食いつかれたのだ、混乱してはっきりとわからないのも無理はない。 だが妖怪ではないと言うのなら、それなりの目星はついているのだろう?」 「・・・信じてもらえないかもしれませんが・・・。」 「ふむ?」 正座した膝に置かれた男の手が、ぎゅっと握りしめられる。 「あれは、ゆっくりでした・・・!!」 昨晩、男は目当ての木を切り、いくつかの丸太に分けたところで仕事を切り上げようとした。 「ゆっくりしていってね」 ふと、背後から聞こえるおなじみの声。 振り向くと、そこにゆっくりの姿は無く、代わりに持って帰る丸太の一本が無くなっていた。 目の前の茂みではがさごそという音が。 大方いたずらで丸太を隠そうとでもしたのだろうが、あまりにもお粗末なやり方。 今日の成果を隠した不届きものを踏みつぶそうと男は茂みに踏み入る。 そこで見てしまった。 丸太を齧り、ぼりぼりと咀嚼する二匹のゆっくりを。 ゆっくりが丸太を齧れるだろうか? いや、そもそも丸太を運べるだろうか? そう思い至るのと、二匹が振り向くのが同時。 「おじさん・・・ゆっくり・・・・シテイッテネェェェエ!!!」 自分に向かって跳躍する、白黒帽子。 その口には、ぞろりと牙が並んでいた。 「・・・にわかには信じ難いが・・・。」 「もしかしたら、自分の頭がおかしくなっているのかもしれません。 しかし、もし本当にゆっくりだとしたら、皆にも危険が及びます。 お願いです慧音様、この件、協力していただけないでしょうか?」 「承知した。正体が何にせよ、人間にそのような傷を負わせる ものを放っておく訳にはいかんからな。」 「!ありがとうございます!!」 「寺子屋はしばらく休みだから、この村に留まって調査をしよう。宿を貸してくれるか?」 「もちろんです。」 皆が寝静まったその夜。 月に照らされた鶏小屋から、ぶちっ、めきめきという音が。 中でうごめくのは二つの影。 月光に浮かび上がるのは、血まみれの鋭い歯並び。 それと、白黒帽子と赤いカチューシャだ。 「うめ・・・・めっちゃ・・・ウメェ」 続き お久しぶりです、ゆっくりゃバーガーの人です。 思ったより長くなってしまい、分けることにしました。 続きは2、3日中に上げられると思います。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2210.html
妖怪の山の秋も深まる頃。 あの……何とかいうオリキャラ達によって季節の恵みがもたらされ、 美しく彩られた木々の茂りは、山肌を赤や黄色の暖色に染め上げていた。 その中をゆっくりと跳ねていく、なぜか山に棲みついているゆっくり一家。 「ゆゆ~ん! おやまさんがすごくゆっくりしてるよ!!」 舞い落ちる紅葉を眺めて感嘆の唸りを上げるのは、大きな親まりさ。 その横で親れいむは、周囲の落ち葉を拾っては口に収めていく。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 涙を流して天を仰ぐれいむ。 人間や妖怪にとっては見て楽しむものである紅葉も、ゆっくりにとっては美味しいごはんらしい。 ぴょこぴょことついて来た沢山の小さな子ゆっくり達も、紅葉の先端をかじったり、 二匹で引っ張り合って千切ったりして食べている。 「ちあわちぇ~!」 「おかーしゃん、このはっぱしゃんとってもゆっくちしてゆね!」 「ゆっくちきれいだよ!!」 「ゆ!これはね、もみじさんっていうんだよ! とってもゆっくりできるはっぱだよ!!」 「もみじしゃん? れいみゅたちみたいにかわいいおにゃまえだね!」 「もみじしゃん、まりしゃたちをゆっくちさしぇてくれてありがちょう!!」 ちなみにこの山に同名の某妖怪がいるが、もしも彼女が任務中であり、その機嫌が良くなかったなら、 なんかムカつく一家の存在を嗅ぎ付けて直ちに殲滅していた可能性は否めない。今はこの幸運に感謝すべきだろう。 ともあれ、紅葉がとっても気に入った子ゆっくり達は、辺りを埋め尽くす落ち葉の海に飛び込んで、 思うさま食んだり、包まって遊んだりし、存分に紅葉狩りを楽しんでいた。 「ゆゆっ! このあかいろ、れいみゅのおりぼんみたいできれいだね♪」 「とっちぇもゆっくちできゆよ! いっぱいあちゅめようね!」 「まりしゃのもみじしゃんがいちばんきれいだよ!!」 特に、赤色の強く出ている紅葉が気に入ったようだ。子ゆっくり達は競うように、より赤い紅葉を探して辺りを駆け回る。 秋の景観の中で楽しそうに遊ぶ子供達を、親まりさと親れいむは満足げに見つめている。 「ゆゆ~ん、とってもゆっくりしてるね・・・」 「もうすぐふゆだから、いまのうちにおそとでたくさんゆっくりしようね!」 「ゆ! そうだね、ふゆごもりのごはんをいっぱいあつめようね!」 「こどもたちにまけないようにしないとね!」 そして両親もまた、周囲の落ち葉を集めては頬に貯め始めた。 今日は冬篭りのための食糧を確保しに、文字通りの「紅葉狩り」へとやって来ていた。 木の実やキノコなど、他の食べ物は一通り集めて巣に貯蔵済みである。 余裕の出来た両親は、冬篭りの準備の仕上げとして、観賞を兼ねて紅葉を集めることにしたのだ。 子供達の小さな遊び場に干渉しないよう、なるべく離れた所から紅葉を拾っていくまりさとれいむ。 日が暮れる頃には、一家が遊んでいた一帯は土色の山肌が露出し、まりさとれいむの頬はパンパンに膨れていた。 「おちびちゃんたち! そろそろさむくなってくるからゆっくりかえるよ!」 「あつめたもみじさんはもてるだけもってかえってね!」 「「「「「ゆっくちわかっちゃよ!!」」」」」 子ゆっくり達は特に赤味の強い数十枚を厳選し、れいむ種は小さな頬の中にぎゅうと収め、 まりさ種はそれに加えて帽子の中に仕舞いこんだ。帽子からはみ出した紅葉が素敵だと親に褒められ、頬をも紅葉のように染めて喜んだ。 一家が巣へと帰り着く頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。 この一家の巣は、倒れた木の幹である。枯れ果てた幹は大きな空洞となり、住むにはちょうど良かった。 周囲は深い雑草に覆われ、天敵にも見つかり辛く冬もなかなか暖かい。自慢のおうちであった。 「「「「「ゆっくちただいましちゃよ!!」」」」」 「ゆっ! それじゃあおちびちゃんたち、あつめたもみじさんをだしてね!」 「「「「「ゆっくちわかっちゃよ!」」」」」 貯め込んだ紅葉を次々に吐き出していく一家。親れいむと親まりさの吐き出したそれは、小山を形成するほどの量だった。 その脇に、一際色彩の強い子ゆっくり達の集めた紅葉が小さく盛られている。 子ゆっくり達は、それぞれ自分が取った中で一番赤い葉っぱを見せ合って、互いに自慢していた。 「ゆゆ! いままであつめたぶんとあわせて、ごはんはこれでじゅうぶんだね!」 「みんなおつかれさま! これでゆっくりふゆがこせるよ!」 「「「「「ゆゆゆ? ごはん??」」」」」 一斉に頭に疑問符を浮かべる子ゆっくり。 朝おうちを出発した時点では、親達から「ゆっくりできるたべものをあつめにいく」と説明を受けてはいた。 しかし子ゆっくり達が紅葉を集めていたのは、コレクション的な意味合いが強かったのだ。 たからものにしようと思っていた真っ赤な紅葉をごはんだと言われ、子供達は悲しくなって来てしまった。 「ゆ・・・まりしゃのもみじしゃんをたべないでね!!」 「れいみゅもみじしゃんたべちゃくないよ!! ゆえぇぇ~~~ん!!」 「ゆっくちしたたからもにょだとおもっちぇたのいぃぃぃぃ!!」 「ゆゆ!? どうしてそんなこというの!! ごはんたべないとゆっくりできないでしょおおぉぉぉぉ!!」 せっかくのおいしいごはんを泣いて食べたくないと言う子供達に、親れいむは困惑する。 この秋に産まれた子供達は冬篭りが初めてなので、冬に飢える恐ろしさを理解していないのだ。 親まりさも同様に一瞬戸惑ったものの、すぐに子供達の気持ちを理解してやる。 まりさはれいむに比べて子供っぽい所が多く残っていたので、共感出来る部分があったのだ。 「ゆっくりわかったよ! みんながあつめたもみじさんはたべなくてもいいよ!!」 「「「「「ゆゆっ! ほんちょう?」」」」」 「でもおかあさんたちがあつめたぶんはしっかりたべてね! おなかがすくとゆっくりできないよ! みんながごはんをたべすぎずにゆっくりしていれば、みんなのもみじさんはたべなくてもすむよ!!」 「ゆっくちりかいしちゃよ!」 「ありがちょう! おかーしゃんだいしゅき!」 「すーり、すーり♪」 紅葉を食べないことを許してくれた優しい親まりさに群がり、すりすりを始める子ゆっくり達。 子供達に囲まれてとてもゆっくりした親まりさの顔を、親れいむが少し寂しそうな笑顔で眺めていた。 れいむの表情を察したまりさは、慌ててれいむに駆け寄りすりすりをしてあげる。 子供達もそれに追従し、一家揃ってのすりすり大会が始まる。れいむもとてもゆっくりすることが出来た。 それからしばらく親同士が巣の奥でゆっくりしている間に、子供達はたからものの管理に取り掛かった。 山状に積まれた紅葉を、これはれいむの、これはまりさのとそれぞれ選り分けていく子ゆっくり達。 一箇所に集約されていた色彩が次第に床に広がっていき、まるで真っ赤な絨毯を敷いたかのようだ。 「ゆゆ~! とっちぇもきれいだよ!」 「もっちょいっぱいひりょげようよ!」 「とってもゆっくちちたおうちになゆにぇ!!」 子ゆっくり達は手分けをして、おうち中に紅葉の絨毯を敷き広げていった。 跳ねた時に起きる風で飛ばされないよう、一枚一枚しっかりと床に押さえつけていく。 自分達の集めた紅葉が足りなくなると、両親の集めた分の山から特に赤くて綺麗な物を引っ張り出してくる。 やがて床に敷き終えると、次は壁に取り掛かる。大きな子れいむが小さな子まりさの踏み台となり、 壁の高いところまで紅葉をぎゅっぎゅっと押し付ける。湾曲した壁面に美しい壁紙を張り終え、子ゆっくり達は深い満足に浸っていた。 「ゆゆ~、ゆっくちがんばっちゃよ!」 「すごくゆっきゅりしたおうちになっちゃね! これでふゆもゆっきゅりしゅごせゆよ!!」 「ゆゆ! なんじゃかこのゆかしゃん、ぽかぽかしてあっちゃかいね!」 「ゆ!? ほんちょうだ!」 晩秋の冷たい空気に満ちた巣の中で、子ゆっくり達は不意に暖かさを感じた。 色は体感温度に影響を与える。青などの寒色は涼しげに感じ、赤などの暖色は暖かに感じるのだ。 思い込みの強いゆっくり達にはその効果が特に強く働き、赤い絨毯は暖房に近い役割を果たしていた。 すごい発見をしたと、子ゆっくり達はぴょこぴょこはしゃぎまわっている。 床と壁を埋め尽くしたとなると、次に気になるのは天井だ。しかし子供達だけでは天井まで口を届かせるのは難しい。 「ゆっくちおかーしゃんたちをよびにいきょうね!」 「ゆゆっ! しょうだね! れいみゅたちのすてきなおうちをみしぇて、おかーしゃんをびっくりさしぇりゅよ!」 「きっとよりょこんでくれゆよ!」 何匹かの子ゆっくりが、ぴょこぴょこと笑顔で巣の奥に跳ねていく。 「はやくはやく!」と興奮した子供達に連れられ、なんだなんだと親れいむと親まりさが出て来る。 そして真っ赤に染められた部屋を見て、「ゆゆ~!」と揃って驚愕の声を上げた。 「みちぇみちぇ! れいみゅたちがゆっくちがんばってもみじしゃんをはっちゅけたの!」 「すごいよおちびちゃん! とってもきれいだよ!!」 「あにょねあにょね!もみじしゃんのうえにいりゅと、ぽかぽかすりゅんだよ!!」 「ゆ・・・? ほんとうだね! ぽかぽかあったかいよ!!」 「これでゆっくりふゆがこせるよ!! かしこいこどもたちをもったれいむはしあわせだよ!!」 最初に見た時は食べ物を粗末にして……と思ったれいむだが、この暖かさの代償ならば安いものだ。 子供達の素晴らしい発明に、感動の涙を流す親れいむと親まりさ。突然泣き出してしまった両親に、 「ゆっくちしちぇね?ゆっくちしちぇね?」と慌てて声をかける無垢な子供達に、親達は笑みをこぼす。 「しょれでね、てんじょうしゃんにももみじしゃんをくっちゅけたいの!」 「まりしゃたちをおかーしゃんたちのうえにゆっくちのしぇてね!」 「ゆゆ! そうだね!」 親達から見ても、絨毯と壁紙の色の映えに対し、天井の地味さは気にかかるところだった。 しかも天井には、雨漏りする穴が空いていた。あの穴はいつか塞ぎたいと思っていたところだったのだ。 子供達はお母さんの上に飛び乗り、更にその上でも肩車(?)を形成し、天井にも次々と紅葉を貼り付けていった。 そして一面が紅葉に埋め尽くされた、とてもゆっくりとした空間が完成した。 「ゆっくりかんせいしたね!!」 「ゆっくちできちゃよ!」 「ゆゆ~ん! こりぇでしゃむいひもゆっくちできゆよ!」 「あちたはおうちでゆっくちしようね!」 飛び跳ねて喜ぶゆっくり一家。しかしやがて、子ゆっくりを眠気が襲う。 夜更かしして今までしたことのないような重労働をやってのけたのだ。疲労が溜まっていたのだろう。 疲れた子ゆっくり達は次々に跳ねることをやめ、その場で眠りについていく。 そんな子供達の頑張りを祝すように、親達もそれに寄り添って目を閉じた。 翌朝。ゆっくりの目覚めは遅い。 おうちの入口から差し込む秋の日差しに、子まりさが一番に目を覚ます。 「ゆっくいしていっちぇね!!」 元気にピョーンと飛び跳ね、大きな声で朝のあいさつ。 そんな子まりさの目に飛び込んで来たのは、いつもと様子の違うおうちの内装だった。 「ゆ? ゆ?」 少し戸惑った後、夕べの突貫工事を思い出す。そうだ、まりさたちみんなでおうちをゆっくりさせたんだ。 しかし、昨晩の薄暗い中で味わったようなワクワクした感じは無い。 そう、薄暗い月明かりの中だったから色がはっきりと見えず、この異常な事態に気付かなかっただけなのだ。 朝の陽光が照り返るおうちの中を満たすのは、最早単なる「色」と化した紅葉の、毒々しいほどの赤、赤、赤。 「ゆ、ゆ・・・どうちたの・・・にゃんかへんだよ・・・」 ゆっくりの目には、人間と同じ「赤」「緑」「青」の三種の色覚がある。三原色のうち緑か青が目に入ってきた時、 それらの色は三種の色覚全てを刺激し、一つの刺激を受けすぎないようバランスを取っている。 しかし赤は別だ。赤は「赤」の色覚しか刺激せず、その偏りは脳に緊張や興奮を生み出す。 つまるところ赤とは、最もゆっくり出来ない色なのだ。 ヨーロッパの拷問方法で、人間を赤い色で埋め尽くされた部屋に閉じ込め、精神錯乱に陥らせるというものがあった。 この子まりさは、自らにその拷問を行ってしまったのだ。 「ゆ・・・・ゆえぇぇぇぇぇん!! おうちがゆっくちできにゃいよおぉぉぉぉぉ!!」 赤色から受ける恐怖に、子まりさはとうとう泣き出してしまう。 泣き声を受け、慌てて飛び起きる親まりさと親れいむ。他の子ゆっくり達も寝ぼけまなこをぱちぱちし始める。 「まりさ! いったいどうしたの!!」 「おかーしゃあぁぁぁぁん!! おうちがまっかにゃのぉぉぉぉぉ!!」 「おちついてね!それはきのうみんなでもみじさんをはりつけたからだよ!」 「ゆ、でも・・・でもまりしゃまっかっかはいやにゃにょおぉぉぉぉぉ!!」 もう紅葉など見たくないと言わんばかりにぎゅっと閉じられた子まりさの両目から、大粒の涙がぽろぽろと漏れてくる。 この子まりさは、昨晩の作業でも最も張り切っていた一匹だ。突然の心変わりに親達はおろおろとするしかない。 しかしやがておうちの中を見回す内、そこがもうゆっくり出来ない場所になっていることを知った。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆ!?」 「なにごれ゛!! なんだかぜんぜんゆっぐりでぎないよ!!」 「めがいだいよ!! あんこがぎもぢわるぐなっできだよ!!」 「ゆびゃあぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 苛烈に目に突き刺さる色彩の暴力に、親まりさと親れいむは紅葉がゆっくり出来ない葉っぱであることを即座に認識する。 親達の狼狽に、まだうとうととしていた他の子ゆっくり達も次第に事態を認識し始める。 「ゆぅぅぅぅぅ! なんじぇこんにゃこちょになっちぇるの!!」 「ゆっくちしにゃいでもみじしゃんをはがしょうね!」 「やめちぇね! れいみゅたちががんばってちゅくったおうちだよ!! こわしゃないでね!!」 「じゃあどうじゅればいいにょぉぉぉぉぉぉぉ!?」 「紅葉を剥がせば良い」という、両親すらも今のパニック下では考えられなかった解を冷静に導いた子まりさの意見も、 せっかく貼った物を剥がすのは勿体ないという子れいむの下らない意地によって打ち砕かれる。 「ゆゆ? れいみゅのおりぼんがにゃいよ!?」 一匹の子まりさが、近くにいた子れいむを見て叫ぶ。 「ゆ? にゃにいってゆにょ? れいみゅはちゃんとおりぼんしてゆよ!」 「うしょちゅかないでね!! おりぼんちてないれいみゅはゆっくちできにゃいよ!!」 「ゆ、ほんちょうだ! ゆっくちできないれいみゅはやっちゅけりゅよ!!」 次第に周囲の何匹かの子まりさ達も子れいむににじり寄っていき、ぽいんぽいんと体当たりを始めた。 赤ちゃんの攻撃でも、同じ赤ちゃん同士ならかなりの衝撃だ。何故襲われるのか理解出来ないまま、子れいむは痛めつけられていく。 それは単に、背景の赤に溶け込んで子れいむのリボンが極めて見えにくくなっていたというだけのことなのだが。 しかし鮮やかな赤色に囲まれて興奮状態にあった子まりさ達は、注意して見ることもせずすぐに攻撃行動へと移ったのだ。 それに子れいむへの攻撃に集中している間は、赤い部屋の恐怖に怯えなくて済む気がしたのだ。 「やめちぇね! ゆっくちやめちぇね!」 「ゆ! まっちぇね! ゆっくちできにゃいゆっくちはちゅぶしゃないといけにゃいんだよ!!」 「やめちぇねぇぇぇ!! れいみゅちゅぶれたくにゃいよぉぉぉぉ!!」 「まっちぇね! にげにゃいでね!」 パニくっていた親も、ようやく子供達の間で起きていた異変に気付く。 いじめられていた子れいむは、餡子を吐きながらも必死におうちの外へと跳ねていく。それを興奮状態で追いかける子まりさ達。 一歩巣の外に出てしまえば、そこはまだ青々とした雑草の生い茂る草原だ。 しっかりリボンをつけた子れいむを見て、子まりさ達はハッと我に返る。 「ゆゆ? れいみゅどうちたの? けがしてりゅよ!」 「どこかでこりょんじゃったにょ?」 「ゆっくちあんこはいたらだめだよ! ゆっくちできにゃくなゆよ!」 「ぺろぺろしちぇあげゆね! ゆっくちうごかにゃいでね!」 「ゆぅ~・・・ゆぅ~・・・」 今まで自分達がいじめていたのは、リボンの無い、ゆっくり出来ないれいむだ。 目の前のれいむはリボンが付いている。だから今まで起きていたこととは関係ない。 子まりさ達の餡子はそう結論付け、突然現れた手負いの姉妹を全力で気遣い始めた。 しかし、そんな事情は子れいむには全く解らない。コロコロと変わる子まりさの態度に、子れいむは恐怖を覚えて震えていた。 そして一連の様子を後ろから見ていた親まりさにも、子まりさの暴力には正当性が認められなかった。 赤い部屋の効果で興奮状態にあった親まりさは、ぴょんぴょんと跳ねて姉妹をいじめる悪い子供をお仕置きしに向かった。 「ゆっ!」 「ゆぴゃっ! おかーしゃんにゃにしゅるの!!」 「まりしゃをふまにゃいでね! ゆっくちどいちぇね!」 「うるさいよ! おまえたちがいじめたせいでれいむがけがしちゃったんだよ!」 「にゃにいっちぇるの! まりしゃたちはれいみゅをいじめてにゃいよ!」 「しょうだよ! おりぼんのないゆっくちをこりゃしめようとしてただけだよ!」 「なにいっでるの!! おりぼんのないゆっぐりなんでごごにはいないでじょ!!」 「ゆっ、でみょしゃっきはたしかに・・・」 「いいわげじないでねぇぇぇぇぇ!! いもうとをいじめるこどもはゆっぐりつぶれでね!!」 「いやぢゃよぉぉぉぉぉぉ!! まりしゃちゅぶれたくにゃいいぃぃぃぃ!!」 「おかーしゃんどうちちゃったにょおぉぉぉぉ!?」 容赦なく子まりさ達を押し潰しにかかる親まりさに、子れいむの恐怖は増すばかり。 見兼ねた親れいむが親まりさの髪の毛を引っ張って押し留め、子まりさ達は何とか一命を取り留めることが出来た。 子れいむはほっと一息。しかし押し潰されていた子まりさ達は多量の餡子を口からひり出し、既に虫の息だった。 「なんであがぢゃんをづぶしぢゃうの!!」 「ゆっ、だっであのこどもたちはいもうとをいじめでだがら・・・」 「だがらっでづぶすごどないでじょ!! みんながわいいあがぢゃんなんだよ!!」 「げすなごどもにはおじおぎがひつようでじょぉぉぉぉぉ!? なんでぞんなごどもわがらないのおぉぉぉぉ!?」 いつもはとっても仲良しな両親までもが喧嘩を始めてしまい、巣の中に残っていた子ゆっくり達は大泣きしている。 しかし段々と巣の中も居辛くなってくる。目が刺激を受け続けるということもあるが、暖かすぎるのだ。 冬の気配を感じさせた昨日に比べて、今日は若干気温が高くなっている。 暖色に包まれた家の中では、体感温度が余りにも高すぎるのだ。子ゆっくり達の小さな体は、涙と汗でべちょべちょに溶け出している。 「ゆぐっ! にゃんだかべちょべちょすゆよ!!」 「じぇんじぇんゆっくちできにゃいよ!! れいみゅもおしょとでりゅ!!」 「まりしゃも!! ゆっくちとけちゃくにゃいよ!!」 結局、一家総出でゆっくり出来ないおうちから避難する形になった。 みんな疲れた表情で草むらの中を這っていき、あの拷問部屋から一歩でも離れようと必死だ。 傷付いた子まりさ達はもう自力で這うことが出来ないので、親れいむの頭に乗せられている。 汗にまみれた子ゆっくり達は、体中を土で汚しながら進んでいった。 「ゆぅ・・・・おかーしゃん、まりしゃおにゃかしゅいたよ・・・」 「れいみゅもごはんたべちゃいよ・・・」 「おかーしゃん、ゆっくちごはんちょうだいね!!」 「ゆっ・・・・じゃあたべにいこうね」 近くの餌場を回るゆっくり一家。しかし冬の備蓄の為に、ほとんどの食べ物は取り尽くされてしまっている。 僅かばかりに残された食べ物をちまちまと食べても、一家が満腹になるには程遠かった。 これから春まで過ごすのに充分な食糧が、巣の中にたんまりと貯蔵されているのだ。両親はもう狩りなどする気は無かった。 シーズンの終わりに向けて散り続ける紅葉だけがたっぷりと山道を覆っていたが、一家はそれを見たくもなかった。 もうお昼も近いのに、みんなお腹の中にろくに物を入れていない。 辺りの枯れかけた雑草をはむはむと噛みながら、子ゆっくり達は目に涙を浮かべている。 「むーちゃ、むーちゃ・・・こんなくささんをむちゃむちゃちてもゆっくちできにゃい・・・」 「おいちいごはんがたべちゃいよ・・・ちあわしぇーしちゃいよ・・・ゆっ・・・ゆっ・・・」 いつもはお母さんがキノコや果物をくれて、とてもゆっくり出来るのに。 ゆっくりさせてくれるはずだった紅葉さんに追い出されて、ごはんすらも食べられない。 餡子を吐き出しそうなストレスが涙となり、子ゆっくり達の目から零れ出した。 「ゆぅ・・・まりさ、やっぱりおうちにかえらなきゃだめだよ」 「あのおうちはもうゆっくりできないよ! まりさかえりたくないよ! あたらしいおうちをみつけようね!!」 「おうちにかえらないとおなかがへってゆっくりできなくなっちゃうよ! ごはんはぜんぶいまのおうちにあるんだよ! あたらしいおうちをみつけてもごはんはないんだよ!!」 「ゆ、ゆぅぅぅぅ・・・」 そうなのだ。 こうなれば四の五の言っている場合ではない。頑張った子供達には可哀想だが、紅葉を剥がす他無いのだ。 両親は空腹に泣きじゃくっている子供達に毅然と向き直った。 「みんな、ゆっくりおうちにかえろうね」 「「「「「ゆゆ!? やだよぉぉぉぉぉ!! かえりちゃくないぃぃぃぃ!!」」」」」 「ゆっくりきいてね! おめめをつぶってかえればゆっくりできるよ! まっかなおへやをみなくてすむんだよ!」 「みんなもこのままゆっくりできないのはいやだよね! もみじさんをゆっくりはがそうね!!」 「「「「「ゆゆゆ・・・ゆっくちりかいちたよ・・・・」」」」」」 子供達も考え直し、覚悟を決める。一番大事なのはゆっくりすることだ。 いくら綺麗な宝物とはいえ、そのためにゆっくり出来なくなってしまっては元も子も無いのだ。 ゆっくりさせてくれない紅葉さんは、早くどこかに捨ててしまおう。 そんな事を思いながら、再び真っ赤なおうちへと引き返していくゆっくり一家。 おうちに近付くに従い、子ゆっくり達は次々と固くまぶたを閉じていく。 「ゆっ・・・れいむ、そろそろついた?」 「ゆぅ、ゆっくりみてみるよ・・・」 全員が目を閉じていたのでは、おうちに入れたのかどうかすら解らない。 この中では比較的平静を保てていた親れいむが、おうちまでの距離と方向を確認するために薄目を開ける。 おうちである空洞の木は目の前に横たわっている。内側からわずかに覗く毒々しい赤色が、れいむの餡子を刺激する。 「あとすこしまえにすすめばおうちにはいるよ・・・ゆっ?」 と、そのうっすらとした視界の中に何か飛び込んで来るものがあった。 それは沢山のゆっくりありす達。れいむ達の一家の近くに住んでいるありすの一家だった。 親ありすが一匹に、十匹近い子ありすを連れている。親ありすはとても理知的で、山に関する色んな事を教えてくれた。 その教育が行き届いた子ありすも、親に似て賢くて優しく、子まりさや子れいむにはとても良い遊び友達になっていた。 頼りになるありすたちが来てくれて、荒んでいた親れいむの心はすっきりと癒される思いだった。 「ありすたち? ゆっくりしていってね・・・」 「はろはろ~ん! ゆっくりしていってね!! ふゆごもりのあいさつにきたわよ!!」 「まりしゃたちともちばらくあそべなくにゃりゅわね!!」 「ふゆしゃんがいなくなゆまでゆっくちちていってね!」 「「「「ゆゆっ、ありしゅたちがいりゅの!?」」」」 「「「「「ゆっくちちていっちぇね!!」」」」」」 大好きなありす達の声に元気付けられ、一斉に目を開いて飛び跳ねるまりさとれいむの一家。 赤いお部屋が少しぐらいゆっくり出来なくても今は気にならない。みんな巣の前で思い思いにすりすりを始める。 そうだ、と思いつく親まりさ。頭の良いありすなら、おうちがゆっくり出来ない理由を知ってるかもしれない。 ありすに頼ることで、少しでも自分達のパニックを収めたかった。 「ゆ! あのねありす、おうちのなかがね・・・」 「ゆゆっ! なんだかすてきなないそうになってるわね!!」 親まりさに言われるより早く、巣の中の異変に気付く親ありす。 しかしそこには、まりさ一家が味わうような恐怖や混乱の感情はない。 親ありすの声を聞いた子ありす達も、ぞろぞろと巣の中に入っていく。子まりさや子れいむはそれを心配そうに見ている。 「ゆゆ~! にゃかにゃかとかいはね!!」 「とっちぇもゆっくちちたいいおうちよ!」 「すてきなこーでぃにぇいとね!! こんどありしゅたちもまねちたいわ!!」 「これってまりさたちがやったんでしょ? すごいわ!!」 「ゆ、ゆぅ~~ん・・・」 いつも驚かされてばかりだったあのありすを驚かせ、更にすごいと褒められた。 素直に喜ぶべきなのか、まりさ一家は複雑な表情を浮かべていた。 それにしても、ありす達は真っ赤なおうちに居ても何だか平気みたいだ。やっぱりありすは特別なんだろうか。 ありす達と一緒なら、このおうちでもゆっくり出来るかも知れない。話によっては、ありす達も一緒に越冬に誘おうか…… 「ゆぅ・・・にゃんだかぽかぽかしゅゆわね!」 「ひーたーをきゃんびしちぇるのにぇ! とっちぇもとかいはだわ!!」 「ゆっゆっ・・・なんだかあちゅくなってきちゃわ・・・」 「ゆゆぅ、しょれにまっかないろをみていたらどきどきしてきちゃわね・・・」 安心して眺めていたまりさ一家だが、段々と様子がおかしくなってくるありす達に不安を覚え始める。 「ゆゆゆ・・・・にゃんだかもやもやしてきちゃよ・・・」 「ま、まりさぁ・・・ありすすっきりしだぐなっでぎだわ・・・」 「ゆっ!? な、なにいってるのありす!?」 おうちの中を見回していたありす達が、巣の外にいる一家の方にゆっくりと振り返る。 その理知的だった顔立ちを醜く歪ませていたのは、真っ赤な色彩のもたらした狂気。 ありす達は全然平気などでは無かった。赤色の与える興奮が、ありす種の秘める巨大な性欲のタガを外したのだ。 まりさ一家は全員ビクリと震え、逃げ出すのに数瞬の遅れを取る。それで全ては決した。 「まままままままりさぁぁぁぁぁぁ!! このからだのほてりをしずめてぇぇぇぇぇ!!」 「ゆぅぅぅぅぅ!? ありずどうじだの゛!! ゆっぐりじでねぇぇぇぇぇ!!」 「まりしゃぁ!! いっしょにしゅっきりちようねぇぇぇぇぇ!!」 「れいみゅでもいいわよ!! とかいはのてくでちゅっきりしゃしぇてあげりゅわぁぁぁぁぁぁ!!」 「ふたりいっぺんでもいいにょよ!! のっかるのがいいにょ!? のっかるのがいいにょ!?」 「ふゆのさむさにゃんて、ふたりのあいのほのおでとかちつくちちゃいまちょうねぇぇぇぇ!!」 「ちゅっきり!! ゆっくちちゅっきりゆっきゅりちゅっきりーーー!!」 「「「「「ゆゆゆゆ!? ありしゅ! やべでねぇぇぇぇぇぇ!!」」」」」 豹変したありす一家は狂気のままに、しかし手際良くまりさ一家を襲っていった。 甘い匂いのする粘液を撒き散らしながら、親まりさに激しく頬をこすりつける親ありす。 空腹と疲労で動けない親まりさは、なすすべなくその柔らかい頬を犯されていく。 親れいむが涙を流しながら親ありすの髪を引っ張り、「やべでね!やべでね!」と叫ぶ。 が、親ありすは左右の頬を別々に揺さぶるという高等テクニックを繰り出し、まりさとれいむは両方同時に強姦されてしまった。 子供達も負けてはいない。餡子を通じて代々受け継がれるものなのか、皆すっきりのやり方を体で理解していた。 子まりさも子れいむも、すっきりなんて知らない。「すっきりー!」というのは水浴びをして綺麗になった時に言うものだ。 しかし今、親友である子ありすからされている「すっきり」は、見た事もない体液を塗りたくられる全くすっきり出来ないものだ。 「やべでね! ゆっぐぢやべでねぇ! いちゅものありしゅにもどっちぇよぉぉぉぉぉ!!」 「んほおおぉぉぉぉぉぉ!! しょんなぷれいもありにゃのね!! まりしゃしゅてきぃぃぃぃ!!」 きめ細やかでしっとりとしていて、一緒にすりすりすると凄く気持ちよかった子ありすのほっぺた。 それが今は粘液に覆われ、「きもちいい、ぎもぢいい」と言って擦り付けられても子まりさは気持ち悪いだけだ。 みんなより一回り大きな姉ありすは、子まりさ二匹に同時に圧し掛かり、小さくかわいらしい帽子を押し潰しながら身体を揺すっている。 振動さえ伝われば絶頂に至るゆっくりの交尾においては、時にこのような無法の体位も罷り通ることとなる。 「「「やだやだ!! こんにゃのやだよおぉぉぉぉぉぉ!! しゅっきりちたくにゃいぃぃぃぃぃ!!」」」 「んほほほぉ!! れいみゅたちのしまいあい、とっちぇもときゃいはだわ!!」 「ありしゅたちにもしょのぎもぢよさをわげでねぇぇぇぇぇ!!」 「こうなっちゃらみんにゃでしましょうね!! しまいどんがっしぇんよぉぉぉぉぉ!!」 子れいむをそれぞれ犯しながら、それらを一箇所に押しやっていく三匹の子ありす。 子れいむの姉妹同士がそれぞれ振動を与え合うことで、三匹分の振動が細かく加えられ、振動も三倍となる。 更にその子れいむ達に接している子ありす達に反響する振動を加算し、最終的に全員に伝わる振動は六倍。 六匹分の快感を全員で共有するという大業を、子ありす達は子供の遊び感覚でやってのけたのだった。 「まりしゃああぁぁぁ!! まりしゃのおきゅちとっちぇもあまあまよ!! いつみゃでもなめりゃれゆわぁぁぁぁ!!」 「んむううううう!! んぶ!! うぶぶぶぶぶ!!」 「うふふふふ!! ありしゅのすてきなふぁーすとちゅっちゅ、まりしゃにあげちゃったわぁぁぁぁ!! ごうふんずるぅぅぅぅぅぅ!!」 正面に向き合い、顔面をぶつけ合いながら振動を加えるタイプのすっきりを選択した子ありす。 頬を擦るような繊細な動きは出来ないものの、頑なに閉じられたまりさの唇を舌を使って巧みにこじ開け、 口の中、身体の内部から大胆に振動を加える。子まりさの餡子はぷるぷると前後左右に揺さぶられ、未知の快感を生み出していた。 いつもはごはんを食べる時も上品だった、子ありすの素敵なおくち。子まりさは度々ぼーっと見とれることもあった。 まりさのふぁーすとちゅっちゅは、いつかありすに捧げようと思っていた。その念願が果たされた結果が、今だ。 子まりさの顔をだらだらと涙が伝っていく。それが潤滑油となり、スムーズな子ありすの動きをサポートしていた。 数々の激情が絡み合い、やがて場全体のボルテージが最高潮に達する。 「あああああまりざああぁぁぁぁぁぁ!! ずっぎり!! ずっぎりずるわよぉぉぉぉぉぉ!!! づいでにれいむもねぇぇぇぇぇ!!」 「いやあああぁぁぁぁぁ!! ばりざずっぎりじだぐないのおぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「やべでぇぇぇぇぇぇ!! どぼじでごんなどごずるのおぉぉぉぉぉぉぉ!!?」 「まままままままりしゃあぁぁぁぁ!! こっちもしゅっきりししょうだよぉぉぉ!!」 「んほほほっ、おねえちゃんも!? ありちゅもちゅっきりしゅるよぉぉおおおぉぉ!!」 「こっちもしゅっぎりじぞうよ!! このれいみゅよしゅぎるのおぉぉぉぉぉぉ!!」 「やべぢぇねぇぇぇぇぇぇ!! れいみゅちゅっきりじだぐないよぉぉぉぉぉぉ!!」 「まりしゃのおぼうじべちゃべちゃにじにゃいで!! これじゃゆっぐぢでぎないぃぃぃぃぃぃ!!」 「れいみゅおねーちゃんとごんなごどじだぐないにょにいぃぃぃ!! ゆっぎゅりおざえにゃいでぇぇぇぇぇ!!」 「ありしゅやべでぇぇぇ!! しゅっぎりちたらあぶにゃいの!! あぶにゃいの゛ぉぉぉぉぉぉ!!」 「い~いぃぃぃい? おちびちゃんだぢぃぃぃぃぃぃ!! みんなでながよぐずっぎりじまじょうねえぇぇぇぇぇぇ!!」 「おかーしゃんわかっちゃよぉぉぉぉぉぉぉ!! いぐっ、ありしゅいぐよおぉぉぉぉっ!!」 「しぇ、しぇーのでいぎまじょうね!! しぇ、じぇじぇじぇじぇじぇーのおぉぉぉぉぉぉぉ・・・」 「「「「「「「「「「「すっきりー!!」」」」」」」」」」」 瞬間、訪れる静寂。ありすもれいむもまりさも、みな一様の幸福に満ちた表情で絶頂、すっきりを迎えた。 ここまではゆっくりの本能的な反応である。その後の明暗ははっきり分かれ、犯されたまりさやれいむからは蔓が伸び始める。 ただでさえ小さく、また空腹に苦しんでいた子ゆっくり達は、赤ちゃんに餡子を吸い上げられるとたちまち干からびて死んでしまった。 ポツポツと実っていく、出来損ないの赤ちゃん達。みな意識が形成されると同時に、母体と共に朽ち果てた。 親まりさと親れいむも同様。疲労困憊だった所に親ありすの激しいすっきりである。 にんっしんっに耐えられるだけの体力は最早残ってはいなかった。 「あ・・・ありずぅ・・・・どぼじで・・・・・・・」 「いっじょに・・・ゆっぐじじだがっ・・・・」 すっきりの余韻に浸りうっとりとしていたありす一家が我に返ると、目の前に広がっていたのは地獄と見紛う光景。 黒ずんだまりさ一家と、それらの頭から枯れ落ちた、小さな赤ちゃん付きの何本もの蔓の山であった。 理性が飛んでいる間の事を、ありす達は覚えていられない。理性だけがありすの自我を形成しているのだ。 その自我を成す理性が全て吹き飛んだ間の事を、その餡子の一体どこが記憶していられようか。 「ゆ? ま・・・まりしゃたち!? いっちゃいどうじだの゛ぉぉぉぉぉぉ!!」 「ゆぇぇぇぇぇん!! にゃんでこんにゃことになっちぇるのぉぉぉぉぉ!?」 「もっちょれいみゅとあしょびたかっちゃのにぃぃぃぃ!!」 「ゆぐ・・・ゆぐ・・・まりしゃぁ・・・ありしゅのふぁーすとちゅっちゅあげちゃかった・・・」 「いったいどぼじでごんなごどになったのぉ・・・まりさ・・・れいむぅ・・・」 ありす一家は深い悲しみに沈む。とても仲良しだったゆっくりの一家が、突如として非業の死を遂げたのだ。当然である。 その理由は解らないが、大人である親ありすには死体の様子を見て何となく察することは出来る。 これはゆっくりがにんっしんっに失敗した時の死体。きっと恐ろしい強姦魔に襲われたのだ。ありすは身震いした。 しかしこのような時でも感情に任せて泣いてばかりいないのが、ありす種の強さでもある。 「ゆっ・・・このままなきがらをのざらしにはしておけないわ」 「おかーしゃん、ゆっくちどうしゅるの?」 「つらいけど、たべてあげましょう・・・それがゆっくりのくようになるのよ」 「ゆぅ・・・わかっちゃよ・・・ゆっ、ゆっ・・・ゆえぇぇぇぇ・・・・」 「むーちゃ、むーちゃ・・・ちあわちぇ・・・」 その余りの甘さに、反射的に口を衝いてしまった「ちあわちぇ」。 だが子ありす達にとって、こんなに幸せでない食事は生まれてからしたことがなかった。 ありす達が黙々とまりさ一家の死体を口に収めていく様子は、まさに人間で言う葬式のそれである。 やがて全てを食べ終えたありす一家は、紅葉でコーディネイトされたまりさ一家のおうちへと入っていく。 「このとかいはのおうちも、すむゆっくりがいなくなっちゃったのね・・・」 「にゃんだかしゃびしぃよ・・・」 「しゅごくもっちゃいにゃいね・・・」 「しょうだ、このまましらにゃいだれかにこわしゃれるぐりゃいなら、ありしゅたちがすもうよ!!」 「すごくゆっくちできるおうちだよ!! まりしゃたちのぶんもゆっくちしてあげちゃいよ!!」 「ゆ、そうね・・・みんなでまりさやれいむたちのおもいをとげてあげましょう・・・」 実際、そこはかなりゆっくり出来る場所だった。暖色効果でとても暖かいし、食糧がとにかく沢山ある。 単に弔いという口実だけでなく、元の巣に戻るよりもこちらの方が越冬に有利だ、という現実的で冷酷な判断も働いたのかも知れない。 しかし、近くに正体不明の強姦魔がいるかも知れないというリスクを跳ね除けたのは、やはり友愛の情からだったろうか。 とにかく、この持ち主を失ったおうちにはゆっくりありすの一家が住むことになった。理性を飛ばすトリガーと共にだ。 ところで紅葉というものが赤さを失うにはどの程度かかるのだろうか。 巣の内側を覆い尽くす紅葉は、子ゆっくり達の頑張りによって押し葉に近い状態となり、保存は良好である。 もしも春までその彩りが保たれるのだとすれば。冬を越したゆっくり達が友達の一家に会いに来た時、 そこに待っているのはきっと不幸だ。 終わり このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/500.html
「ゆっ、ゆぐっ、ゆっ…」 「おかあさん、ゆっくりがんばってね!」 「わたしたちもてつだうからね!」 土を口に含んでは別の場所へ吐き、口に含んでは別の場所に吐き…。 ゆっくりれいむの一家は、穴を掘っていた。 手が無いゆっくり達にとって穴を掘ることは容易ではない。 口の中は土だらけになり、口の周りを汚しても掘り続けるゆっくり達。 子供達のため、ゆっくりするため。 おかあさんを手伝うため。 れいむの一家は全員、力をあわせて土を欠き出す作業を延々と繰り返していた。 どのくらいの時間が経過しただろうか。 「ゆっくりできるおうちがかんせいしたよ!」 「これでゆっくりできるね!」 「しあわせー!!」 ついにれいむ達の穴、いや家が完成した。 家といっても、ちょっと掘り進んだところに部屋が一室あるだけの粗末なものである。 それでも、自分たちの力で家を作ったことが、そしてこれで外敵を気にせずにゆっくりできることが嬉しかった。 「これできょうもあしたもずっとゆっくりできるね」 「ずっとゆっくりしようね」 翌日。 「それじゃあゆっくりごはんをとりにいこうね!」 家の中で安心できる一夜を過ごしたれいむ達は、早い時間から家を出た。 きょうもあそこにたくさんやさいがあるといいな。 そう考えてれいむ達が向かった先は畑であった。 そもそも、新しい家を作ろうとしたきっかけはこの畑なのである。 この一家は昨日、畑で野菜を食べていた。もちろん無断である。 子れいむ達がむしゃむしゃ食べている中、遠くから男がやってくるのを一早く発見した母れいむ。 人間の怖さを知っていた母れいむは、一家でどうにか逃げ切ることが出来た。 奇跡にも近い所業である。 そして母れいむは考えた。 あそこのちかくにいえをつくれば、だれもいないときにごはんがたべられる。 そして穴を掘り、今に至るれいむ達。 畑に差し掛かったあたりで、昨日は無かったものを発見した。 そこには「ゆっくりたちのごはんです、ゆっくりいえでたべてね!」と書かれた看板。 丁寧なことに、高さをゆっくりが読める位置まで下げてある。 そして、中にそれらしきものが詰まった風呂敷であった。 「ゆっ? ここにゆっくりたちのごはんがあるよ?」 「ゆっくりもってかえろうね!」 「はやくおうちでたべようね!!」 れいむ達は何の警戒もなしにその風呂敷を持って帰った。 風呂敷をみんなで頭の上に置いて、非常に仲睦まじそうに運んだ。 家からこの風呂敷を見つけるまで約3分。 既に、昨日野菜を食べた畑のことは忘れていた。 「ゆっくりただいま」 「ゆっくりおかえり」 「きょうもゆっくりできるね」 「ゆっくりごはんをたべようね!」 家に帰ってきてただいまを言う者、なぜかおかえりと言う者。 みんなウキウキと家に帰ってきたが、興味はやはり拾った風呂敷。 開けてみると、そこには一口サイズの、丸い饅頭のようなものがたくさん入っていた。 もっとも、ゆっくり達にとって、人間の一口サイズは少々大きいものであったが。 「おいちそうだね! ゆっくりいただちます!!」 そう言って真っ先に喰らいついたのは赤ちゃんれいむ。 昨日の疲れが残っていたせいもあるのだろう、それをきっかけに妹れいむ・姉れいむ・母れいむと次々に食べていった。 「うっめ、めちゃうっめ」 「はふっ、はふっ」 「あまくておいちー!!」 次々と平らげていくれいむの一家。 見る見る数を減らしていき、10分後には何も残っていなかった。 「「「「しあわせー!!」」」」 「ちあわ…うっ…」 みんなで食後の幸せを噛み締める掛け声。 だがその中で、子れいむの様子がおかしかった。 「うっ…うっ、う゛ぼぅ゛え゛え゛っぇ゛ぇぇ゛ぇぇ゛ぇ」 まず一匹。 口から餡子を吐いた。 口を閉じようとしても止まらない。 助けを求めて母や姉のほうを見ても、事態を飲み込めていない。 致死量どころか全身の餡子といっていいほどの餡子の量を吐き出した子れいむは、皮だけのぺらぺらな状態になり絶命した。 「どうなっでる゛のぉぉぉ゛ごれ゛えっぇぇぇっ」 「どぼぉぅぢでえぇ゛ぇぇ゛ぇぇぇぇ゛ぇぇ」 「ごれじゃ゛あゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛よ゛ぉお゛ぉぉぉぉぉっ」 ゆっくりした家での食事から一転、完全にパニックに陥ったれいむ達。 そうして慌て驚き恐怖に慄いている間にも、 「ゆぐっ…ゆっ…ゆ゛ぐヴヴぉ゛え゛えぇ゛ぇぇ゛ぇ!!」 「げヴ゛ぉぉぉお゛ぇえぇ゛ぇっう゛゛ぇえ゛ぇ!!!」 「ぐぉ゛れじゃぅ゛ぁ゛ゆ゛っぐり゛でぎなぐぉぇぇっぇぇぇ!!」 「ゆっぐりう゛ざぁ゛ぜぇでぇ゛ぇぇ゛ぇぇえぇぇぇ!!」 次々と餡子を口から外へ排出していた。 自分の中から命とも言える餡子が消失していく感覚。 ほんの少し前までの家の光景はどこにもなかった。 幸せそうな顔もどこにもなかった。 「どぅぼぉぉぉぉじぃでぇぇー! どぅぼぉぉじぃでぇぇごん゛なごどずる゛の゛ー!! ゆ゛ぐっぐりぢだぃよ゛お゛ぉ゛ぉおぉ」 餡子まみれになった家の中で最後まで残った母れいむ。 しかしその叫びは誰にも届かない。 家族全員の亡骸を見ながら母れいむもまた、同じ運命を辿った。 「お、なくなってる。ってことはちゃんと効いたのか?」 男がそのことをチェックしたのは、昼過ぎのことであった。 「昨日はあいつらにしてやられたからな…餡子の匂いがする」 男はその匂いをたどっていった。 そして1つの穴を発見した。 「あいつら、こんな近くに巣なんて作りやがって。どれどれ、効果の程は…っと、おおすげぇ」 スコップで少し掘ってみれば、そこには大量の餡子とたくさんの皮が残されているのみであった。 それも、全員苦悶の表情を浮かべている。 「なんでもかんでも喰うからそうなるんだよ…ざまあみろってんだ」 そういうと男は皮を回収し、棒で突き刺した。仲良く一家全員である。 畑の一角にそれを立てると、男は農作業へと戻っていった。 「カラスの死骸をつるすって話は聞いたことあるが、ゆっくりの死骸は聞くのかなぁ。あいつらバカだし」 ゆっくりコロリ 人間が食べても害が無い(むしろ甘くておいしい)が、ゆっくり種が食べると短時間で毒が周り、餡子を吐き出し死亡する毒餌。 このとき、非常に苦しみに満ちた表情で死亡するのが特徴である。 原料は不明だが普通に食べることが出来るため、常備しておく家もあるとか。 ゆっくりへの看板セット付き。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2854.html
前置き ゆっくりのセリフに読みやすくなる程度漢字を使用しております 舞台は幻想郷じゃない現代っぽいどこかです ありす種が総シカト&いじめ対象な世界観です 作:メトロイドマホロイド そこは人里から距離が離れた森の中 人里から離れたこの地までは、そうそう加工所職員も来ることもない ゆっくり達は安全なこの地に群れを形成し、助け合い野生を生きていた そんな平和な森の中にある、作りかけのゆっくりの巣、その中は悲鳴で満ちていた 「やべでえ"え"え"え"え"え"、までさでずっぎりじないでぇ!!!」 「都会派なありすもいいけど、やっぱりまりさのぺにぺには最高ね!」 「ゆぎぃ!!?!?」 まりさはありすにレイプされていた 数年前にありす種は、ゆっくりできない存在とされ、全てのゆっくりを敵に回してしまっていた それでも、ありすの餡子脳はの本能的に、ありすはまりさが一番すっきりできると思っている しかし一方、このまりさは、ありす種はゲスでレイパーで最低の種族、そう親から何度も教えられてた 犯されているまりさの今の気分は、とてもゆっくりできるものではないだろう 「いや"だああああああああ!? までさは、でいぶかぱじゅりーとゆっぐりずるっでぎべでるのぉ!!!!!」 「なら、もう浮気しないようにまりさをありす色に染めてあげるわぁ!」 「ゆびゃぁっ!!!」 将来を決めた相手がいる、ありすにそう訴えるが発情したありすの思考は、その言葉を都合よく置き換える ありすの頭にはまりさですっきりすることしかないのだ 「ごんなべにあうなら、ひどりだぢすぶんじゃながっだぁ」 そう、このまりさは一人立ちしたばかりであった 一人立ち 巣作り そして一生をゆっくりする相手を見つけ、1度子供を育てきる これがまりさのいた群れのルールであった つまるところ、役立たずなニートゆっくりは群れにとって邪魔なだけだ、これはそれを判別するための方法である 発案者は、もっとも年長で群れの長れいむの伴侶であるぱちゅりーでだった このまりさも、それに従い一人立ちをし、巣を作っている最中だった しかしありすに見つかってしまった 普段のありすは、ありす種同士の群れを作り、移動しながらひっそり暮らしている これはレイパーありすが、全体の95%以上を占めた時代、他のゆっくりはありすとはゆっくりできないと切り捨てたためであった しかしありすの群れとはぐれてしまい、一人寂しくしていた所、まりさを見つけた そして穴を掘ってるまりさの尻を見て発情し現在にいたる 「だずげでぇぇぇぇええええええ、でいぶぅああああああああ、ゆあがぁぁぁぁああああああ!!」 「もう!つんでれさんなんだからぁ!!都会派のありすを燃えさせるテクは完璧ね!」 「ぞんばわげないでじょおおおおお!!!!!」 勝手な言い分、都合の良い解釈、それはレイパーだけではなくゆっくりの本質でもある しかし、通常のゆっくりは他人を思い助け合う ゆっくりにはゆっくりするために、そうしたほうがゆっくりできると本能でわかるのだ しかしレイパーやゲスの場合は違う 自分だけゆっくりできればいい そのために物事を湾曲し、自分がゆっくりできる意味に置き換えるのだ 「ぱじゅりーでいぶぅ!でぃぶぅ!!はじめではふだりがよがっだぁよぉ!」 「「すっきりー」」 同時に2匹はすっきりする、しかしその表情はまったくの逆だった ありすの表情は、まりさとのすっきり、そして子孫を残せる快感と歓喜に染まる それに対してまりさの表情は暗かった 大きくなったら幼馴染のれいむかぱちゅりーの、どちらかを選び結婚すると約束していた それにも関わらず、まりさは初すっきりをレイプで失った 「うふふ、久々のすっきりだからいっぱいすっきりできたわ!」 「ゆ、ゆぅ・・・・」 まりさの頭からは、すでに妊娠した証である茎が伸び、実が形成していた ゆっくりはレイプで妊娠したらなぜか胎児の成長がとても早くなる 一種の危機感からだろう 「とてもゆっくりした都会派な子ね!まりさ、ずっといっしょにゆっくりしましょうね!」 「ゆ"!?」 ずっとゆっくりしよう それはゆっくりにとってのプロポーズの言葉 最愛な相手と誓い合う言葉 「ありすなんかとゆっくりできるわけないよ!レイパーはゆっくりしてないで死んでね!この田舎者!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉ!?」 イナカモノ、この言葉がありすをどん底に落とす言葉だと親から教わっていた その言葉をありすに言えば、ありすはゆっくりできなくなる 「ありずは都会派よ!穴ぼりもろくにでぎないで、汚らしいまでぃさと一緒にしないでほじいわ!」 「ゆ”!?」 田舎者、その言葉を聞いたありすは、醜く顔を歪ませまりさを怒鳴りつける まりさはありすに恐怖を覚え、ありすの言葉の汚いという言葉に落ち込む まりさの体は、すっきり汁に泥がこびり付き、自慢の帽子はぐしゃぐしゃ 目の前のありすが、その原因だと言うことを忘れ泣きじゃくってしまう 「ふんっいいざまだわ!でも、まりさのまむまむは最高だったから、ありすの子供を育てる権利はまりさにあげるわ」 頭を見るとまりさの額の茎からはすでに、ビックリボールサイズの赤ゆが揺れ動いてた その赤ゆは、まりさが1匹にありすが7匹と割合が酷かった 「いやだよ!まりさはありすの赤ちゃんなんて産みたくないよ!」 「出来ちゃったのは仕方が無いでしょ? それとも殺すの?おお、怖い怖い」 そう吐き捨て、ありすは巣を出て行った すっきりしたありすには、まりさなどすでに興味の対象ではなかった 「ゆぅ~ん、とってもゆっくりした都会はな時間をすごせたたわ・・・・ゆ!?」 まりさとすっきりできた開放感 その快感にありすはすっかり忘れてしまっていた 自分・・・ありす種がどのような境遇かを 「ゆっ! レイパーが逃げようとしてるよ! ゆっくり逃がさないようにしてね!」 ありすが外に出ると沢山の群れに囲まれた とても屈強ゆっくりだと一目でわかる長れいむ ドスまりさ 用心棒であろうみょんとちぇん 群れの成体れいむ3匹にまりさ4匹 そう、ありすは忘れていた 一人立ちしたばかりのゆっくりは群れの近くで家を作ることを 数分後- 「いや"や"や"や"や"や"や"や"!!!!!!!!!!!!! ありずをいじべないべぇぇええええええ!!!!!!」 ありすは逃げようと全力ダッシュした、しかしちぇんとみょんに速さで勝てるはずがなく、あっさり捕まり吹き飛ばされた それに加え、ドスに何度も地面に叩きつけられ動けなくされた そして今は、群れの若いゆっくりにリンチされている状態である 「れいぱーはゆっくり苦しんでね!」 「まったく田舎者のありすは下品すぎるよ!」 「汚いありすに飾りなんていらないね! このゴミカチューシャは壊してあげる!」 「ありじゅのカジュージャどらないでべええええええええ!!!!!!!!!!」 叫ぶありすに耳を貸すゆっくりなどいない これはレイパーへの制裁なのだから それからさらに数分後 ありすは死んではいないが、すでに声を発することもできず、痙攣を繰り返すだけになっていた 「レイパーなんて苦しんで死ねばいいんだよ!」 長れいむがありすに言い放つ、しかしありすには聞こえてはいないだろう 「まりさだいじょうぶみょん?」 「ゆぅ・・・・」 みょんがまりさの心配をする、まりさの顔は先ほどよりさらに暗く落ち込んでいた 頭の上の子供はどんどん育ち、たった数分で、キャッキャと言葉を発するまでになっていた これでは生まれるのも時間の問題だろう 「まりさはこの赤ちゃんうみたいの?」 長れいむがまりさにそう質問した、その言葉にまりさだけではなく群れの一同も黙り込む 産みたいの? Yesと答えればのレイパーの子を産むことになる Noと答えれば生まれる前に殺さなくてはならない 子を産みたくないまりさはNoと答えたかった、しかしそれにはある危険が備わっていた 「赤ちゃんを殺したところを他の群れに見られたら、群れのの皆に迷惑をかけるよ・・・」 いくら森が広いといえど、野生の環境ではゆっくりできる場所など限られている、そのため群れ同士が近い場合も多い そして現に、この近くでは2つの群れがあった 1つは、まりさが将来を約束したれいむのいる群れ このれいむは、まりさを助けに来た長れいむの子だ そして、もう1つの村はぱちゅりーのいる近くの群れ まりさのれいむとパチュリーとの約束 どちらかの群れと共にゆっくりする事を選び、その群れにいる幼馴染と結婚する これが、まりさとれいむとぱちゅりーの約束であった 「それに、れいむとぱちゅりーもきっとまりさのこと嫌いになっちゃうよ・・・」 ゆっくりの社会にはいくつかの禁忌が存在する その1つが赤ゆ殺し レイパーやゲスに犯され、子を孕むゆっくりは少なくない その場合、本来なら誰もいない場所、ゆっくりできない場所に捨てて来るのがならわしである だがまりさには時間が無かった レイプによる急成長する赤ん坊 しかもまりさはまだ完全な成体になっていない 巣作りによる体力消費もあり、まりさは赤ゆが生まれると同時に確実に死ぬであろう そのような理由で皆はどうすれば良いか考えていた その時、唐突にドスが提案した 「食べるんだよ」 「「「「「ゆゆ!?」」」」」 ドスの声にみんなが驚く 食べる ゆっくりを食べるなんて考えられないこと れみりゃやふらん等の捕食種だけがが行うその行為、その意味を知らないゆっくりなどいなかった 「そんなことしたら赤ちゃんゆっくりできなくなるよ!」 「そうだよ死んじゃうよ!」 群れの若いゆっくりは抗議する 自分には関係ないこの若いゆっくりにとって、まりさの死なんて二の次の存在、赤ゆがありすなんて二の次の存在だった 赤ん坊とすりすりしたい、それはとてもゆっくり出来る行為 この若いゆっくりはそれしか頭になかった しかしドスは続ける 「でもここには食べ物がないし、今から狩りに行く時間なんてないからまりさが死んじゃうんだよ」 「まりさ・・・・ゆっくりしてないで決めるんだよ、どっちがゆっくりするか」 「ゆ・・・」 ドスが理由を話し、長れいむが決断を迫った この二匹はかなり長いこと生きている事と、長の伴侶であるぱちゅりーにいろいろ学んでいるため、通常の成体ぱちゅりー並に知識がある そのため現状を理解し整理した結果、どちらかを生かすかはまりさに委ねた 長れいむは群れのゆっくりに約束させた、他のゆっくり達にもこの事を話さないことと、まりさを攻めないことを 「まりさは・・・・・赤ちゃんを産みたいよ・・・でもみんなともっとゆっくりしたいよ・・・」 どっちも選べない 自分の子を殺せばゆっくりできない、すりすりをして幸せにも浸れない 目の前にあるゆっくりできる存在を捨てたくないのだ 「・・・・!ちぇんに良い考えがあるよー!」 「「「ゆゆ!?」」」 みんなの視線がちぇんに集まる 「まりさと似てる赤ちゃんだけ残して食べちゃえばいいんだよー」 「ゆ!」 まりさの目が輝く レイパーと似た赤ありすが消えるだけで、自分似の赤ちゃんが生まれる なんてゆっくりした方法なんだろう、まりさはちぇんの言葉にが同意した それに幸い赤まりさは1匹だ 赤ありす7匹を食べれば失った分の中身を摂取するに十分である 「折るよまりさ?」 「や、やさしくゆっくり折ってね!」 長が一番根元に生えていた赤まりさを残し、赤ん坊を茎ごと落とした 『ゆぎゅ』『ギギギ』、そう赤ありすが唸っている姿を見て、まりさは思わず涙を流してしまった 望まれない子供でも、ゆっくりはとても強い母性を覚えてしまう 「まりさ!ゆっくりしてないではやく食べるんだよ」 「ゆ・・・ゆ・・・・ユアああぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」 ドスに促されまりさは、茎ごと赤ありす食べ始めた その光景はゆっくりできるものではなく、長とドス以外は目を背けている 「ゆ"っゆ"・・・・しあわせー!」 「・・・・ゆ?」 しあわせー、ゆっくりにとって美味しい物を食べた時の言葉である 「何言ってるのまりさ! 赤ちゃんが美味しいわけないでしょ!」 「ち、ちがうんだよ長! ほんとうに美味しいんだよ!!」 まりさは赤ありすの頬をちぎり、長れいむに食べてみてと促す 最初は長れいむも嫌がっていたが、まりさが美味しそうに食べている姿を見て、本能には勝てず、ちぎられた赤ありすの頬を口に含む・・・ 「むーしゃむーしゃしあわせー」 長れいむの言葉 それは紛れも無く"しあわせー"であった 「ゆゆ!?ほんとうにおいしいの?」 「信じられないよ!」 その言葉に不安をもらす群れのゆっくり達 「本当に美味しいんだよ! 長のいうことがしんじれないの?」 「ゆぅ・・・・」 群れのゆっくりは押し黙ってしまう 長の言葉は絶対的に信用がおけるもの しかし赤ちゃんが美味しいなんて信じられなかった 食べさせれば美味しいことなんてすぐわかる、でも赤ありすは全部まりさがたべてしまった そこで長れいむは閃いた、ないなら作れば良いと 「ならあいつで赤ちゃん作るからまっててね」 長れいむの視線の先 そこには痙攣を続けるありすがいた 「ゆっくりすっきりされてね!」 長れいむが自身を発情させる、長れいむはありすのまむまむを貫いた 「ゆがうああぁぁああがああああ!?!?!?!!」 突然の痛みに狂った声を上げるありす 「レイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプ!」 「いぎゃあああああ、おがざないべぇえええ!!!!!」 「「「「「「「「「すっきりー」」」」」」」」」」」 いつのまにか群れの全員でありすをレイプしていた レイプされたまりさも、先ほどの怨みを吐きながら腰を振っていた始末だ 全員にすっきりされたありすの額からは、にょきにょきと茎が10本も伸びていた 「ゆ・・・赤ちゃん・・・ありすの・・・・」 一気に大量の赤ちゃんができたため、ありすは瀕死の状態だった それでも妊娠した喜びを感じる だが、ありすのその喜びは数秒だけの喜びであった 「そろそろいいね!」 ブチッブチッブチッ ブチッブチッ ブチッ 「あやああああああ!!?!?!? ありずのあがじゃんどばないでぇああああ!? あ"!? あ”!?」 長れいむに、茎ごと子供をもぎ取られ抗議する しかし、一気に10本も妊娠したため、体は餡子が無くなり黒ずんでいき、ありすの死亡した 「みょん・・・全員ありすだみょん!」 「ドスの赤ちゃんがいないよ・・・」 「死んでも図々しいだね、うんうんわかるよー」 レイプしてすっきりしたといえ、すっきりしたからには自分自身の子供がほしかったのだろう しかし生えてきた赤ゆは全てありすである ちなみにこれには理由があり "レイプされたありす" はすべて自分自身の赤ゆを産むという実験結果がでている 先ほどまりさの赤ん坊のほとんどが、ありすだったのもそのためだ ゆっくり達が知るわけも無い事だが 「ゆぅ~ん・・・ほんとうにおいしいの?」 「ゆゆ・・・・」 群れのゆっくり達は警戒する すでにこの世界のゆっくり社会では、ありす種などゴミ以下の扱いである しかし成体ありすを殺すことはあっても、赤ゆやちびまで殺すことなんてゲス群れで無い限り滅多に無い だが今食べようとしているモノはゆっくり・・・しかも赤ゆである、躊躇するのも仕方が無いことだった そんな群れのゆっくりを見て、長れいむがもう全員に問うもんをする 「皆に聞くよ?ありすはなにかな?」 「ごみくずだみょん!」 「最低の存在だよ!」 「ゆっくりできないばかどもだよ!」 一斉にありすへの批判の声があがる 十数年前 ほぼすべてのありすがレイパー化した時代 ゆっくりは地獄を味わっている 強制すっきり 犯り逃げ 冬腰前にレイプされ、冬を越せず死亡した大量のゆっくり達 それに対しゆっくり達は、徒党を組みレイパー達に対抗 ドスや能力の高いものを長とし、用心棒を雇い群れを強化 知性の高いぱちゅりーやきめぇ丸による人間や妖怪たちへの協力要請の成功 家族を犯し殺されためーりん種の暴走 この様なことから、ありす種は劇的に数を減らすことになったあの時代 現在では、親から子へ、ありすはゆっくりできない存在と伝えられるようになっていた 「ならこれはゆっくりじゃなくてただの食べ物だよ」 「「「「ゆゆ!ゆっくりりかいしたよ!!」」」」 単純な餡子脳と、ありすに対しての教えもあり、長の言葉をあっさり信じるゆっくり達 「「「「むーしゃむーしゃしあわせー」」」」 「とってもゆっくりできるよ!」 「本当に美味しいよ!すごいよ!」 群れのゆっくりは、すでに赤ゆを食べているなんて考えなどなかった 美味しくゆっくりできるものを見つけた、それだけが頭を支配していた 「でも、もうたべれないんだね」 「ゆぅぅ・・・」 ありすの死骸をみて落ち込むゆっくり達 死体をみて悲しんでるわけではない ゆっくりできるものを作れなくなったのに悲しんでるだけだ 「なら新しいありすを捕まえればいいんだよ!」 それはレイプされたまりさの提案だった ありすを捕まえて、殺さないようにすっきりし、赤ゆを産ませ続ける事 母体が死んでしなないように、そこらへんの苦い草でも食べさせる様にする事 「名案だよ! さすがだねまりさ!」 「ゆっへん!まりさは、もう一人前のゆっくりなんだから、このぐらい当然だよ!」 さっきまで頭に生えてきた子に対し、涙を流していた者の言葉とは思えない発言である よくみると頭に生えていた茎が無い 誘惑に勝てず食べてしまったのだ 数日後- その洞窟には最低な光景が広がっていた 「やべでぇえええええええ!?!!!!?!?!!」 「ごんばのどがいはじゃないわぁああああああ」 「あががあああああああ、あかじゃんうびだぐない!!」 そこには6匹のありすがレイプされていた 足を痛めつけられて動けないありすを犯すゆっくり達 死なないようにそこらへんで拾った適当な草を食べさせること忘れない 「ダッチワイフはだまってゆっくりたべものを作ってね!」 「すっきりー」 「ゆっへっへこのダッチワイフのしまり最高だぜ!」 ありすをダッチワイフと呼び犯し続ける、群れのゆっくり達がそこにはいた 最初は村のみんなに反対された それは赤ゆを食べることではなく、ありすを村に入れることに対してだった しかし長の "美味しくてゆっくりできる" という言葉に全員はすぐに説得されてしまった そして現在は、長の伴侶であるぱちゅりーの案により、出口がひとつしかなく、ありすが逃げにくい洞窟でこの行為を行うことにした ありすをまりさが洞窟ですっきりしようと誘う それはありすには最高にゆっくりできる瞬間 ありすが誘いを断るはずが無かった その後、洞窟につれてこられたありすは足を痛めつけられ、動けなくしたのち、すっきり処理兼食べ物製造とされた この群れでは、固体が増えすぎないように、勝手にすっきりしたら制裁(=間引)がルールだった そんな欲求不満がたまったゆっくりが集まった群れのゆっくりは、好きな時にすっきりできて、美味しいものを食べて、ゆっくりできることに飛びついた しばらくして長れいむは、隣の長まりさの群れを誘った ゆっくりにとって、性欲と食欲を満たす事を断る群れもいるはずもなく、今では共同で食用赤ゆ(ありす)を作る日々である そしてさらに数週間がたった 「れいむの群れはすごいんぜ」 「ゆゆ、あたりまえだよ! れいむのむれは、最高にゆっくりしてるんだからね! それにいまは二人の群れだよ」 「「ゆぅ~ん」」 愛を確かめるかのようにすりすりを行う二匹 長れいむと隣群れの長まりさには子供ができていた お互いの伴侶の同意を得て、群れ同士を1つにし繋がりをを深めるために長同士で子供を産んだ 交代で指揮ををとるうちに、愛情が芽生えたのもその原因の1つであったが 「まりさ・・・ずっとゆっくりしようね!」 「あたりまえなんだぜ」 そうしてビクビクと動く二人の影は重なった 先の世代まで続くこの群れの繁栄 それはゆっくりによる[ゆっくりありす加工所]の誕生により約束された オマケ(まりさのその後)- あの後、群れに戻る条件に長れいむは自分の子と結婚するかどうかを迫った まりさは少し悩んだが、れいむとゆっくりしたい気持ちと一人は怖い気持ちがあったので、すぐにれいむとの結婚し群れに戻る事を決めた 後日、ぱちゅりーにこのことを報告に言ったが、ぱちゅりーは温かく祝ってくれた それから2週間ほどたち、洞窟の中ではありすの阿鼻叫喚図がさらに広がっていた その洞窟で作った食べ物(=赤ありす)を、体が弱いために群れまでこれないぱちゅりーに毎日届けていた 最初は、そんなもの食べれない、そう言ってていたが食欲の本能には勝てず 今では、3人仲良く食事を取るな日々である しかしあるとき事件が起こった 「れいむ・・・ゆっくりついてきてね・・・」 れいむは、元気の無いまりさに[だいじょうぶ?]と声をかける、それに対しまりさは[だいじょうぶだよ・・・]と力なく答えるだけである れいむは考えた、そしてある結論に行き着いた 昨日は雨が降った、ぱちゅりーに食べ物をもって行ったまりさは昨晩帰ってこれなかった、だから急いで帰ってきたから疲れているんだ そうれいむは判断し、まりさのあとに付いていく そしてついたのは隣群れのぱちゅりーの家であった 「ぱちゅりーといっしょにごはんをたべるために呼んだんだね!ゆっくりりかいしたよ!」 久しぶりに3人で一緒にごはんを食べれる れいむはそう解釈した しかしその解釈とは違う自体が目の前に広がる 「むきゅ・・・・」 「ぱ・・ちゅりー?」 れいむは目を疑った ぱちゅりーの頭からは茎が伸び、子供が小さいながら生まれていたからだ ぱちゅりーは結婚をしていない つい最近、まりさがれいむと結婚するまでずっとまりさを待っていたからだ 「ごめんねれいむ・・・ぱちゅりーとすっきりしちゃったの・・・」 「ゆゆ!?」 まりさの言葉が理解できなかった まりさは自分の愛する夫 ぱちゅりーは大事な親友 そしてれいむはまりさの妻 それなのに 「なんで・・・どおしてぱちゅりーとすっきりしたの!」 「ごめんねれいむ!まりさがまんできなかったんだよ!すっきりしたかったんだよ!」 あのあと、まりさはゆっくり加工所のありすで何度もすっきりした、それでもまりさは愛する妻とすっきりできない日々にもやもやしていた 長れいむの群れでは、長や一同から許しがでないと子を作ってはいけないのだ しかしぱちゅりーの長まりさが統べる群れは、すっきりは自由だが子育てを手伝ってはいけないという決まりである 雨が降り始めたので帰れなくなったなったまりさは外をみていた その視線の先には、巣の中で仲良くよりそう親子 羨ましかった 自分の群れでは許しが出るまですっきりができない、子供が産めない 家族、それはずっと思い描いていた幸せの光景 「まりさもあかちゃんほしいよ・・・」 そうつぶやくまりさをぱちゅりーは寂しそうな目で見ている 自分と結婚すればその日にすっきりさせてあげたのに そう思っても言葉に出すことは無い まりさはもう結婚しているのだから 「まりさゆっくり雨をやむのをまちましょう」 かける言葉がみつからないぱちゅりーが、重い空気に耐えられずまりさに声をかける 「ぱちゅりー・・・心配かけてごめんね・・・・」 「むきゅん!?」 傷心しているのにも関わらず、まりさは自分を心配してくれる 落ち込んでいるのに自分を気遣ってくれる、その言葉に頬を染め目を伏せるぱちゅりー その行動がまずかった 「ぱちゅりーもうがまんできないよ!」 「むきゅ!?」 まりさが突然すりすりしてくる 「だめよまりさ!大人のすりすりは夫婦でしかしちゃいけないのよ!」 さとそうとするが、今までの欲求不満が爆発したまりさはとまらない その相手は、れいむと同じぐらい愛していたぱちゅりーなのだから 「そんなの関係ないよ!ぱちゅりーの事がまりさは好きなんだよ!だからすっきりしてゆっくりしてするんだよ!」 ぱちゅりーとゆっくりしたい その一言がぱちゅりーの理性を壊した 愛するまりさの大人のすりすりに答えるように唇を重ね舌を絡める 「ゆゆ!?」 「まりさ安心して・・・人間達がする大人のすりすり・・・あいぶっていうのよ」 ディープキスをされ[ゆぅ~ん]とすでにまりさの目はトロントロンである レイパーありすなら舌を絡めることもあるが、普通のゆっくりはキスなどしない どこで知ったかは知らないが、博識なぱちゅりーならではの知識だろう それから二人は燃えに燃え、何度も舌を絡めすりすりし重なり合った 最初は[んほおおおおお!!!]と叫んでいたまりさだったが 「だめよまりさ!ほかのゆっくりにきづかれたらどうするの!」 そう怒られたため二匹とも[すっきりー]という言葉以外は黙ってすっきりした その結果が現在の修羅場である 「まりさはれいむのこと大好きだよ、でもぱちゅりーを忘れるなんてできなかったんだよ・・・」 「れいむごめんなさい・・・」 謝る二匹にれいむは罵声を浴びせることができなかった 愛する夫と親友 そしてその親友の額からは、自分の夫の子が生えてきている ここで罵り2人に嫌われたら、まりさは自分を捨ててぱちゅりーと一緒ににずっとゆっくりするであろう そう思うと何も言えなかった 「まだいうことがあるんだよれいむ」 「もうやだよ、ききたくないよ・・・」 れいむはこれ以上聞きたくなかった これ以上ゆっくりできなくなりたくなかった 「まりさとぱちゅりーは群れからでていくよ」 「ゆっ!?何言ってるの!れいむと結婚してるのになんで・・・」 「結婚してるからだよ、れいむがいるのにぱちゅりーと子供を作ったから、もう群れにはいれないんだよ。ゆっくりできないかもしれないけど、ゆっくり理解してね」 長れいむの群れでは、勝手にすっきりはご法度 妻がいる相手とすっきりしたぱちゅりーは、長まりさの群れから制裁を受けるだろう もちろんまりさもだ 「ゆぅ・・・」 れいむはうなだれる事しかできなかった 愛する夫は自分から離れ、親友と他の地でゆっくりする そこには自分はいない れいむは1つの決心をした 「なら、れいむもついていくよ!」 「むきゅ!?」 「ゆゆっ!?」 だめだよ! そう言ってまりさは止めたがれいむの決意は固かった 妊娠してるぱちゅりーと移動するには、まりさ一人じゃ庇いきれないという理由をつけて 「れいむも群れから離れるのは怖いけど3人なら大丈夫だよ」 「・・・・まりさ、れいむもつれていきましょう」 ぱちゅりーがそう言うと、まりさもれいむが付いてくることに同意した そしてぱちゅりーは続けた 「ゆっくりできる場所を見つけたら、まりさとれいむはすっきりするといいわ」 「「ゆっ!?」」 ぱちゅりーの言葉に驚く二人 一夫多妻など、ゆっくりにとってまずありえない事である 「なに言ってるのぱちゅりー! まりさはもうぱちゅりーとすっきりしたんだよ! れいむとすっきりなんてできるわけないよ!」 れいむがぱちゅりーに抗議する 「でも、まりさはれいむの夫よ。それに3人でまたゆっくりするにはこれが一番だわ」 「・・・れいむ、またゆっくり聞いてね! まりさはれいむのこと愛してるから、すっきりして赤ちゃんほしいよ」 「まりさ・・・」 愛する夫のすっきりしたいと言う言葉 浮気してしまったとはいえ、その言葉にうれしくて涙してしまった 「ゆゆ!?れいむどこか痛いの?!」 「ちがうよまりさ、うれしいんだよ・・・れいむのこと嫌いになったと思ってたから・・・」 「そんなことないぜ最高の妻なんだよ!」 れいむはまりさの言葉で再び笑顔を取り戻した そして次の日の夜、3匹は群れを後にした 長旅になるだろうと、家にある食べ物をすべて持っていくためである ちなみに食べ物はれいむの口の中にぱんぱんに詰め込まれ、例の食用赤ゆ草に包み、茎ごとまりさが引っ張っている この旅の結末、この3匹がゆっくりぷれいすを見つけられるか見つけられないかはまた別のお話 「ゆぎゃあやああああ!!!!」 「ぱぴぷぺぽー!ぱぺぴぽぺー!!」 今日も洞窟のありすの悲鳴は止まない Q.人間や妖怪になんで協力要請が通ったの? A.群れ単位で人間に労働力となったり野生ゆっくりからの村の畑の警護などが報酬 主にレイパーにキレた愛での人たちが大半です Q.長勝手にすっきりしてね? A.ただのすりすりです Q.捕食種の存在意義がなくなるんじゃ? A.あくまでもこの群れでのありすの赤ゆを食べる行為は生産 この世界観ではありすはどん底設定なので他ゆっくりはありす=ゆっくりとしての認識が欠如してます 前の作品 「ゲスG誕生!」 「猟奇的に伺が。」 「ゆっくり実験所」